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盛り上がるブレストばかりが良いブレストじゃない。沈黙も含めて大事にしたい。(アイデア・デザイン・創造学を研究しているといろんなTipsに触れます。600文字で紹介します。)

サイエンスデー

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様々な科学技術を子供向けの体験イベントにする「サイエンスデー」という初夏の企画が、仙台にはあります。NPO法人によるもので、初年度は小規模なものでしたが、今では東北大学のキャンパスをつかってとても豊富な出展内容を誇るイベントになっています。

多様な内容で、一口に「行動な科学技術の展示イベント」というくくりでは言えません。そこで、主年度からの出展内容をつぶさに見ていって、主な方向性があることにきがつき、2軸上に表してみました。

scienceday_positioning_map.jpg
高度な科学技術を、平易な言葉で興味深く解説してくれたり、簡単なデモンストレーションをしてくれる(紫のエリア)は、子どもだけでなく、一緒にいるお父さんたちもとても興味深そうでした。(ちなみに、サイエンスデーに来るお父さんというのは、理系やエンジニアっぽい雰囲気を感じるお父さんが多いです。)

小さい子供たちに非常に人気があったのは、海の生物を素手で触れる水槽や、身近な物理からキュリアスマインドを引き出すようなもの(緑・青のエリア)です。子どもたちは夢中で目を輝かせて、ナマコを触ったりしていました。

サイエンスデー、という表現から、少し外れそうな意外なものもあります。簡単や工作や、技術的な制作を体験するところです。(オレンジ・赤のエリア)ここは、少人数で深く長い時間やり、年齢層が少し高い子どもたちです。将来理系に進む子どもというのは、こういうところに原体験があるのかもしれないな、とその様子を見て思いました。

更にサイエンスから遠くなりそうな雰囲気ですが、アイデアや工夫にまつわる体験をするところもあります。(黄色のエリア)。少年少女の発明教室や、特許系の公的な機関による提供で、「工夫やアイデアを短い時間で体験させる」という、ややハードルの高いことにトライしていました。(これは、昨年は見学できなかったので様子がわかりませんが、私たちアイデアプラントも、アイデアトランプによる発想体験、を提供しました。こういうところにくるお子さんなので、30分の間、遊びながらアイデアを出す、ということも楽しんでしっかりとされていて感心しました。)


今年もサイエンスデーが夏に開催されます。

2013年7月21日
東北大学 において

科学技術に楽しく触れる、体験できる、というイベント、(東北圏の方にしか有用ではないかもしれませんが)ぜひお子さんを連れて言ってみてはいかがでしょう。

(余談:私も「アイデアトランプ」や「工夫発想ワーク」という内容で出展する予定です。)
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