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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

『成功の要諦』

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何事もそうかもしれないが、
つくづく、経営は社長の人間性が左右するということがわかる。

京セラを一代で一兆円企業にし、
何の資産もないところからからKDDIを四兆円企業に発展させ、
さらに、最近では経営破綻した日本航空を蘇らせた稲盛和夫氏の

「成功の要諦」

という本を読んだ。

私は、稲盛さんの本はほとんど読んでいるいて、
稲盛さんの考え方に心酔しており、
また、考え方、手法など、実際の経営に大いに参考にさせていただいている。

何年も前になるが、、私がコンサルティングを行う予定のある会社で、
その社長と面談したときの話だ。
自然、話は経営についての話になり、
その頃はカルロス・ゴーンが日産を復活させていた頃で、
彼はカルロス・ゴーンのことを絶賛していた。
ところが、稲盛さんの話になると、
彼は、「稲盛さんの経営は古い」と言い出した。
稲盛さんの経営手法は、人の根幹に関わるもので、
例えば、孔孟や老荘などといった思想同様、
古くても新しい、普遍的な考え方だと思っていた私は、
結局、話が合わず、その会社の依頼を断ったことがある。
その約2年後、上場を目指して破竹の勢いだったその会社は、
経営破綻した。

稲盛さんは、別の本で、

『人生と仕事の結果=考え方☓情熱☓能力』

という公式について話している。
情熱と能力は0~100点だが、
考え方は、マイナス100点~100点としている。
要は、考え方が間違っていれば、情熱や能力が高ければ高いほど、
人生と仕事の結果は大きなマイナスとなってあらわれるということだ。

上記の私のお断りした社長が実際にそうだったのかは、
一度しかお会いしていないのでわからないが、
他にも多くの会社社長とお会いしてきた経験から、
稲盛さんの仰るこの公式は、正しいと思わざるをえない。
だから、私には、お付き合いする方、会社がうまくいくかいかないかは、
大体わかってしまう。

成功は、いかに自分を磨いて高めていくかにかかっている。
多くの社員を抱える会社であれば、尚更、
経営責任者は自分を高めていかなくてはならない。
もちろん、この公式は、経営責任者だけの公式ではない。。。

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