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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

会社の成功のためには

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目標のない会社

前回、ライフシートという個人の目標実現をするための方法について書いたが、実は会社も同じだ。経営に関して書かれている教科書的な本などを読むと、最初にでてくる章で書かれていることは、会社の理念や目標であることが多い。そういった本を読むと、「そんなの当たり前だ」と思う人がほとんどだろう。私も同じだった。当たり前すぎて、普通に読み飛ばしていた。しかし、いくつかの会社をみてきたときに、ふと気づいたことがある。目標がない。あったとしても、形骸化している、絵に書いた餅になっているという会社がほとんどだ。私が関係した会社もほとんどがなかった。目標がない会社がうまくいくはずがない。うまくいったとしても、それは一時的なものだ。企業とは半永続的なものでなくてはならない。


PDCAサイクル

PDCAサイクルというものがある。P(Plan)、D(Do)、C(Check)、A(Action)である。Planがない会社にはCheckもActionもあるはずがない。ただ残るのはDoだけだ。目標もないのだから、実現もなにもないのだが、会社経営がうまくいくはずがないのである。自分の会社には目標があるのかを是非、確認してみてほしい。もし、目標があったなら、それを実現するためにどう行動するかを具体化しているかどうかも確認してみてほしい。


やはり必要なのは目標設定

個人の目標も、会社の目標も同じである。この当たり前のことが普通にできていないのが、大体の会社である。本当はより大事になってくるのは、目標をどう実現するかの戦略や戦術なのであるが、目標がなければ、そんな概念すらでてこない。信じられない話ではあるが、ほとんどの会社は、こういう状態なのである。社会では、個人でも会社でも、普通のことが普通にできていないということがよくある。私は個人的には、

普通のことができれば、普通以上ではないか

と思っている。

少し話が脱線したが、個人、会社、どちらも、目標を作る、そして、それに到達するための計画を作るということが、出発点であり、最も重要であり、最も普通のことなのである。

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