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沖縄出張(4)OIST R&Dクラスター ワークショップ:事例研究

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OIST沖縄出張の続き。

一般公開のシンポジウムの後は、クローズドのintensiveなワークショップ。
その始めにベンチマーク的なレクチャー"Cluster Development"を。

まず、Kathryn Ibata-Arens, DePaul Universityのプレゼンテーション。日米を調査しての素晴らしい研究成果。

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Push, Pull, Drag, Jumpのフレームワーク。特に、このJumpが大切だと説く。

戦略的ジャンプでは、
・Innovative Coalitions 革新的な連携
・Strategic Resource Network
・Entrepreneurial Ecosystem
が三つの鍵。

京都のバイオ・クラスターの調査から
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日本の研究よりも、ずっと優れている感。
京都は特徴的なところで、政府をあてにせずに、バイオ・クラスターをつくった。ベンチャーへのローンなどファイナンスも地場でプログラムを整備。大したものです。

20年とか50年とか長い目で取り組むテーマ
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Innovation pipelineを生かす仕組みが大切。日本の約339のインキュベーターではそのマネジャー人材がミスマッチが多い。ノウハウやネットワークが欠けた人材ではダメ。

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次に産総研の清水博士

昨年まで岐阜県庁、大学を巻き込んで(いまのOISTと異なるやり方)。

熱心な知事、500億円、2-300億円、しかし当初は成果なし。
ニーズ型へと転換。地域の企業、大学と同じ目標へ。
大企業の下請けテーマからの脱却。下請け体質から転換。

徹底的にニーズ調査。そこから出発。
シナリオをつくる。
CFRPで一企業では買えないものあり・・県が一括購入など。
川崎重工に購買リクエスト。

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いずれも、興味深い報告だった。

DePaul大学の研究は、日本のビジネス・スクールとの研究レベルの差を感じた。それはさておき、距離が近いところに、研究所だけでなく事業化や様々なサポートするものを集積させるのがポイント。これは、サンディエゴほかでも共通。

岐阜の例は、地元の産業振興と研究・大学をつなげるときの模範例かと。大半は、つなげてエコ・システムを形成するという大原則を軽視している。無知の知で、この大切さを理解していないことが多いが、これを知れば岐阜のケースように力となる。

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