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日本に拠点を置く、世界最高のコーヒー

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ひと月ほど前に世界最高のコーヒーを飲んだことを書いた。
http://blogs.itmedia.co.jp/honjo/2010/04/post-eb51.html

そのコーヒーの求道者 川島良彰さんの会社(http://www.mi-cafeto.com/)と世界に一つの「コーヒー・セラー」を訪問させていただいた。(日本一の生命保険セールスの柴田知栄さんのお声がけ・・多謝)

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川島良彰さんのバックにあるのが(ワイン・セラーと同じく定温保管の)コーヒー・セラー

コーヒー・セラーの中

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(写真:Wiz Group 奥田社長)

こうして豆が各オーナー別に保管される
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ベストな豆の農場探し、そして栽培、天日干し、手作業での豆の選別、高温を避けたプロセス、さらに輸送での特殊梱包、輸送路の選択、日本での定温・脱酸素保管と、その徹底ぶりは驚嘆に値する。
試飲させていただいたコロンビアの豆は、中央政府の統治が及ばなかったゲリラ地域に残された原生林に近いコーヒー豆の木々を見出し、いまは希少な昔からの品種を獲得した。しかも、そのコーヒーの木々から豆を収穫していた農民を指導し、それまで普通の農協に出していた豆をよい値段で引き取るようにし、奥さんに逃げられたところを励まして今日に至っている。試飲したコーヒーは、その志、チャレンジ、物語が渾然一体となって身体に流れていくようだった。
コーヒー・ハンターの川島氏は、マラリア、熱帯性肝炎ほか、様々な苦難を乗り越え、最高のコーヒー豆を世界から発掘、獲得している方だ。夕食をごいっしょさせていただき、うかがった話はもうgentleman adventure。映画にしてみたい位だ。
もちろん、豆だけでなく、それをベストな状態で提供するサイエンスも徹底的に追及されている。

シャンパン・ボトルに詰められた最高のコーヒー豆ほか

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最高のコーヒー豆は、フランスのシャンパンボトルを使った加圧パッケージングで提供される。
コーヒー・セラーと同じフロアで焙煎とパッケージングがされる。焙煎は、まさに職人芸で温度に細心の注意を払って行われる。だから(機材・パイプの温度が低い)その日の一番ロットは顧客には提供されない。
豆から生じるガスと共に抜けていくアロマ・・・それを解決したのがシャンパンボトル。窒素を入れ、焙煎された豆を入れ、また窒素を入れ、そしてコルクを締めてフタをし、ワイヤとアルミでパッケージする(この工程はみていて楽しい)。

写真の左にあるのは帝国ホテルの案内。9月末までオールドインペリアル・バーで飲めます。

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