本来であれば、このまま「インターネットは核兵器に耐えるための通信網であったか否か」という話に入るのだが、ちょっと時間が空いてしまったため、ブレイク代わりに最近ではバズワードとなりつつある「クラウドコンピューティング」について少し書いてみたいと思う。
私の所属している会社で「Amazon.co.jp: Amazon EC2/S3クラウド入門」を本を出したことから、最近はクラウドコンピューティング関連の講演に出させていただくことが多い。このようなクラウドコンピューティングの講演の時には、クラウドコンピューティングの概念などを話すのだが、その中で「そもそも誰がクラウドコンピューティング」という事については、2006年にGoogleのEric Schmidtが言い始めたのが最初と言われており、私も講演などではそのように説明している。
ところが、ここを読まれている方であれば、ご存じの通り「クラウドコンピューティング」のような概念はEric Schmidt氏が語る前から存在している。例えば、しば々クラウドコンピューティングと同義として語られる「グリッド」は、クラウドコンピューティングよりも以前から存在していたし、そもそも、以前からコンピュータの集まりが「雲」として表現されていた。
また、オルタナティブブロガーの栗原潔さんのエントリでは、Marc Andreessenが立ち上げたベンチャー「LoudCloud」が最初とするという説を紹介していたり、富士通総研が出したレポート「大企業のクラウドコンピューティングへの取り組みに向けた考察」でも、Eric Schmidtがクラウドコンピューティングという言葉を使う前に、New York Timesに掲載された記事で「in the "cloud" of computers that make up the Internet.」という風にクラウドコンピューティングについて語っているとしている。
と、このようにEric Schmidtが「クラウドコンピューティング」という前から、既に「クラウドコンピューティング」という言葉が存在しており「クラウドコンピューティング」という言葉の元祖はEric Schmidtではなさそうだ。
しかし、現在の「クラウドコンピューティング」ブームを作っているのは、5台のコンピューターの企業群とそれに従う人たちだと思われる。そういう意味では、今の「クラウドコンピューティング」ブームを作ったという意味では、最初に言ったのはEric Schmidtという事の方がわかりやすいと私は考えている。
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