HRD(人材の育成、教育研修)の現場から、気づいたこと、アイデアを発信します。初めて人材育成や教育担当になった方でも、わかりやすく、取り組みやすい情報提供を目指します。特に、20代~30代を元気にしたいご担当者様、是非このブログにご参加ください。

なぜ新入社員はミスや失敗の報告が遅れるのか

»

あと半月で多くの会社が新入社員を迎え入れるこの時期。入社時研修の準備をされている方も多いのではないでしょうか。そんな中、最近、複数の企業で似た話題が持ち上がりました。

それは、
「新入社員のコミュニケーション上の課題でお気づきのことはありますか?」
という問いに対するもの。

すると、ミスや失敗をしたときに、
・報告を早くしてほしい(自分で何とかしようとして遅れることがある)
・言い訳したり、ごまかしたりしないでほしい
という話に続いて「謝れない人も少なくないような・・・」

など。

といっても、新入社員の大半は問題ないと思います。こちらが課題をお聞きしているので、できていない何割かの人についての話ではあるでしょう。

しかし、ふと思ったこと。それは、
「謝り方って、練習してなかったなぁ・・・」
でした。

実は近年、指導にあたる方に「こういうことで困った」という話を伺ったり、新入社員のフォローアップ研修などで、新入社員自身が困ったことを把握し、それを翌年度の入社時研修に反映し練習場面を設けています。すると、ほぼ改善されるのです。

過去の例としては、
・表情に乏しく、聞いているのか聞いていないのかわからない
 →講義を聞くときの姿勢や表情、発言の仕方、質問の仕方を練習
・研修で電話応対を学んでも、職場で全く電話を取らない/電話が難しい
 →電話そのものに慣れていないので、職場で練習する時間を複数回設ける
・飲み会でいつまでたってもお客様状態(気が利かない)
 /飲み会でどうしていいかわからない
 →新人歓迎の席と、それ以降の席の違いを教え、立ち居振る舞いや
  翌日のお礼の仕方などを練習
・わからないことを聞いてこない(相談がない)/上司や先輩に聞きづらい
 →わからないことをどのタイミングで聞くか、その時の聞き方を練習

など、「そんなこと、教えなければいけないの?」と思われるかもしれません。
しかし、練習効果は大です。

このことから言えるのは、ほとんどの場合「知らないだけ」なのです。

見方を変えると、指導者側が彼らが「知らない」ことに「気づいていない」のです。

ということで今年は、新入社員に失敗やミスをしたときの報告の仕方の練習を取り入れようと考えています。
例えば、次のような練習です。
・時間の都合の確認:「今、1~2分、お時間よろしいでしょうか」
・要件の伝達:「実は、○○の件でミスをしてしまったようです」
・現状の報告:「現状、□□の状況なのですが」
・意向の確認:「どのように対応すればよろしいでしょうか」
・お詫び:「本当に申し訳ありません」

そして、上司や先輩は、「よく報告してくれた」や「早めに言ってくれてありがたい」といった直後の対応と、同じミスを繰り返さないための話し合いの機会を作っていただけると、新入社員も「ミスや失敗から学ぶ」ということが、身についていくことでしょう。

今年も新入社員の皆さんとご一緒できるのが今からとても楽しみです。

Information  「人を生かす経営」にご関心ある、経営者、マネジメント職向けのフォーラム
ドラッカー学会総会&大会 第13回ネクスト・ソサエティ・フォーラム2018 
【マネジメント×いい会社~社会性と生産性をどう両立させるか?】
2018年5月12日(土)10:00~18:00(途中入退場自由) 
詳細のご案内、お申し込みは、peatexページより
組織を発展させたい方、チームワークを高めたい方、マネジメント力を高めたい方にお勧めの内容です。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する