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若手が育つチームづくり4つのステージ(青学陸上競技部 原監督 書籍より)

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 最近、管理職世代と話をしていると「若手社員との接し方が難しい」という話をうかがいます。優しくすればゆるくなりすぎそうだし、厳しくすれば折れてしまいそうだし。そのさじ加減が難しいとのこと。確かに、その気持ちはよくわかります。

 それではどう接し、育てていけばいいのでしょうか。

 そのヒントを得られるのが、管理職と世代が近くその中でも「若手」をしっかり育て上げ、成果を挙げている人の一人。青山学院大学陸上競技部 原晋監督(以下、原監督)です。

 原監督も、最初のうちはやりすぎたり色々とあったようですが、箱根駅伝2連覇という成果をあげた上、今年はチームメンバー全員が好成績を残す「完全優勝」という結果を導き出しています。その成果をもたらす秘訣は多くのメディアで紹介されています。

 私もメディアで取り上げられていることに興味を持ち、実際に原監督のお話をうかがってみたくなりました。そうしたところ、大塚商会さん主催「実践ソリューションフェア2016」in東京の講演会で、「青学陸上競技部躍進の秘密~箱根駅伝に学ぶ人材育成術~」を聴講する機会に恵まれました。

 講演会は、フェアの中で一番人気だったようで、ビッシリと椅子が並べられた会場は、通路以外のスペースがほとんどない状態でした。来場者は1,000人ほど。そのほとんどがスーツ姿の管理職世代。そのことからも、育成についてその関心の高さがうかがえました。

 講演会の感想は、前回の記事にまとめたのですが、もう少し詳しいことを知りたくなったことから、私は、原監督の最新書『フツ――の会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』アスコム刊 を読んでみることにしました。
IMG_4168(1).JPG

 するとそこには、成果があがるチームをつくるための「土壌づくり」という考え方が紹介されていました。

 これこそ、冒頭の「どう接していいか・・・」のヒントになるのでは!と思い、その内容を紹介します。

チームをつくる4つのステージ.png 上図(同著P36をもとに作成)は、原監督が、自分の取り組みを振り返り、どのようなアプローチをしていたかを段階に分けたものだそうです。内容は学生に対してのものですが大まかなイメージは伝わるかと思います。
仮に、ビジネスの場面に置き換えると、次のようなイメージになります。
 ステージ1:方向性と方針徹底期(知識や技術の指導、ティーチングが必要な時期)
 ステージ2:チームリーダー育成期(権限を委譲する時期)
 ステージ3:メンバー育成期(メンバーの自主性を尊重する時期)
 ステージ4:自立期(コーチングで育つ時期)

 で、このステージ1~4を見ると「なるほど!」と思うわけですが、実際に原監督のお話を伺ったときに感じたのは、このステージの前に【準備期】というのがあったのでは?ということです。
その準備の中で行ったことというのは、
 ・自分の人生をどうしたいのか?
 ・与えられた機会で何を実現するのか?
 ・どのようなチームにしたいか?
 ・チームメンバーに大事にしてほしいことは何か?
 ・そのために必要なことは何か?
 ・自分はチームに対してどのような存在でありたいか?
このようなことをずいぶん考え抜かれた印象を受けました。

 そのため、メンバーがうまく育たない時期があると【準備期】に考えたことに立ち返り、場のつくり方、自分のかかわり方をその都度見直していったのでは・・・と、思います。

 よって原監督も、多くの管理職が感じるように「どう接していいか・・・」と、悩みつつも、それこそ試行錯誤を繰り返しながら、自分のつくりたいチームのイメージに近づけていったのではないか・・・と思います。

 ということで、大事なことは、まずは管理職自身の準備】。

 これが、ポイントのように感じました。
 それが、はっきりした上で原監督の著書を読むと、若いメンバーを育成する上でのヒントが山ほど得られると思います。
 反対に、いろいろと試してみてもうまくいかなくて・・・という方は、今一度【準備】の部分を確認してみると、いろいろ見えてくるかもしれません。
 誰でも最初から、いいチームを作れたわけではなさそうです。うまくいかないときに、立ち返る元となるものをもって、自分を見つめなおすかどうか。これが差を生んでいる気がします。

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