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ネットは災害に強い!と勘違いしている人に送る、 東京直下型地震が来る前に抑えて起きたいメディア

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ネットが災害に強い!と勘違いしている人に送る、東京直下型地震が来る前に抑えて起きたいメディアを紹介します。

ワンセグ

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はい、ワンセグです。ワンセグすごいです、地震直後でもバリバリ動いてました。ぼくも震災直後は、しばらくワンセグで情報収集してました。災害の現地でもワンセグは生きていたようです。あと画面下部のブラウザはデータ放送なので、ネットインフラが死んでいても、ワンセグのブラウザは生きてます。ただ、電池の持ちが最悪です。電波弱いです。


ラジオ(最強)

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ラジオ最強です。ワンセグは電波が弱いところも多いのですが、ラジオは結構つながります。FMは常時NHKの音声だけをずっと流しています。980円ラジオでも電池で何日も使えます。

海外製Androidでは普通のFMラジオが内臓されているものも多く、今回は結構使いました。ツイッターで各個人の安否を確かめて、全体情報はワンセグ、ラジオで集めてました。

災害地でも最強の情報源はテレビ&ラジオという声も多いようです。

なぜ?

いつもの表でまとめますね。

Blg_net_vs_radio_3

ぼくが、地震が起きてすぐケータイ版避難所サイトのまとめをつくった理由は、地震が起きたあと、すぐ東北各都道府県のサイトが陥落したからです。それでGoogleキャッシュなどから情報を拾い集めて、ケータイHTMLにまとめました。

しかし、災害直後、被災地では各社ケータイとネットのインフラそのものが死んでいたので、気仙沼など被害が大きいところからのアクセスはほとんどありませんでした。被災地から少し離れたところからのアクセスが多かったです。結局、現地ではテレビ・ラジオが情報源になった人が多かったようです。ネットインフラなんて、貧弱なので被災地ではツイッターどころじゃないのです。

また、東京電力が計画停電を発表した直後、東京電力のサーバーも陥落しました。すごい大事な情報なのに速攻、サイトが見れなくなりました。復活まで一日ちょっとかかったと思います。結局、ぼくはテレビで調べました。東京電力でもそんなもんです。(※1)

同様なことは、災害どころか、平常時でも起こりえます。

動画サイトが、同時に数十万人が見たら、もう見れないということは往々にしてありますが、テレビやラジオは1億2千万人が同時に見ても陥落しません。東京タワーなど全国各地の電波塔が生きている限り、何億人でも全員閲覧できます。…ええ、当たり前ですよね。それが放送電波だもん。

同人誌即売会やコンサートなどの、イベント会場でケータイがつながらないことがありますが、ワンセグは電波が届けば何億人が一緒に見ても見れます。

大都会渋谷の駅周辺ではアンテナが3本も4本もあるのに、一部のキャリアのスマートフォンがつながらないことは多いです。所詮、ケータイです。アクセス権は早い者勝ちです。一方、ラジオは田舎のミニFM局レベルでも電波が届けば一億人でも受信できます。(※3)

インターネットとかモバイルなんて、災害時どころか平常時でそんな感じの通信技術です。(※2)

ネットやケータイは使う人が増えたら、使えません。サーバーとインフラとコストの許容範囲のユーザーしかさばけないのです。さらに、生きている設備の範囲だけしか使えません。放送技術は電波が届けば何兆人でも情報を取得できます。

また、ネットは最終的にはケーブルで伝送します。地震でちぎれたら場合によっては終わりです。今回もKDDIのケーブルが断絶しました。放送はどこまでいっても電波です。空飛んでます。地震関係ないです。

このように、ネットの通信技術は基本的にベストエフォートです。ベストエフォートというのは、「つながったら、がんばるよ」です。「ニート的に明日からがんばります的イス取りゲームから負けたらボクあきらめます的な何か」なテクノロジーです。それを災害時にアテにするのは厳しいです。むしろ間抜けです。

また、デマがいっぱい出回りました。某東証一部上場携帯電話会社社長がうっかりRTするくらいデマが出回りましたが、多くのソースはネットです。テレビから出たデマは余りなかったと思います。

もちろん、ネットの情報の受発信能力や検索はすさまじく強力です。とても大事です。ぼくもその恩恵はすごく受けています。しかし、ネットの技術はとても不安定な逆ピラミッドの上で動いているということは理解しないといけません。ネットは原子力と同様、依存しすぎると大変なことになります。

そんなわけで、東京直下型地震が起きて、東京のネットインフラが死んだとき、「ネット最強!スマホ最強!EvernoteにTwitterでfacebookでソーシャルでキャズムでライフハックだー!ガラケー厨乙!」といっている人は、情報難民になるかもしれません。

災害に備えて、ワンセグ機器と、スマホと、ラジオを持っているのが、正しいと思います。

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(※1)東京電力のサイトが復活するまで、さくらインターネットの田中社長が即席ミラーサイトを作ったりしてて、すごいなーと思いました。

(※2)だから、MMBIがどーとか書くと、モゴモゴ…

(※3)ミニFM局の範囲内に1億人も物理的に人が入れるかどうかは知らない。

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