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フリーターがフリーターの実態を赤裸々につづります。過去働いたことのある職場を非正規雇用の立場で、法に触れない程度で自由に暴露していきたいと思います。

「エフェクチュエーション」を活用した新年の目標設定

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あけましておめでとうございます。葉月へちまです。

皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

3年前の新年にも書籍紹介の記事をアップしましたが、今年は中村龍太さんと吉田満梨さんの共著『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』を参考にしつつ、新年の目標を立てていこうと思います。

エフェクチュエーションとは

本書によるとエフェクチュエーションは「予測」ではなく「コントロール」によって不確実性に対処する思考様式のことであり、実践を伴うことで初めて深く理解できるそうです。

企業経営においては目的主導で最適な手段を追求する「コーゼーション」が一般的ですが、いまだに存在しない市場に臨むとき、優れた起業家はエフェクチュエーションの5つの原則に従います。

エフェクシュエーションの5つの原則とは、

  • 手中の鳥の原則:既存の「手段主導」で何ができるかを発想して着手する
  • 許容可能な損失の原則:期待利益ではなく、失敗した場合の損失が許容可能かを基準に判断する
  • レモネードの原則:積極的に偶然を活用する
  • クレイジーキルトの原則:可能性のあるすべての関与者とのパートナーシップ構築を模索する
  • 飛行機のパイロットの原則:予測ではなくコントロールによって望ましい成果へと帰結させる

上記5つのことです。

「優れた起業家は...」と書きましたが、中村さんは本書の中で「エフェクチュエーションは人がそもそも生まれたときから持っている意思決定の様式」であると述べています。

そこで以降は私自身の経験に基づいて、エフェクシュエーションの理解を深めていきたいと思います。

葉月へちまの手中の鳥

手中の鳥とは、まず自分自身を知ることです。

  1. 私は誰か:特性や興味、能力や性格などのアイデンティティの構成要素
  2. 私は何を知っているか:知識やスキル、趣味、経験則、信念
  3. 私は誰を知っているか:社会的ネットワーク

私は、ライターと声優をしています。

趣味は、旅行と映画鑑賞。

資格は、音訳者認定資格、教員資格(日本史・社会科)、学芸員資格、司書・司書教諭資格などを持っています。

繋がりとしては、ランサーズやSAGOJOといったクラウドソーシングサービスの利用を活用しながら、フリーランスのコミュニティに属しています。

2024年の目標は、2021年から取り組んでいるランサーズの「研究員制度」を通じて、一人では対応できない大きな案件をフリーランスチームで獲得するということに挑戦していきたいと考えています。

許容可能な損失

一人だと対応しきれないことも、補い合って対応できるのがチームのメリットです。

しかし、「そもそも案件を獲得できない」という損失が考えられます。

この場合もあくまでチームで獲得する案件はプラスαの部分のため、個人で請け負っている仕事があることを考えれば、生活に支障はありません。

よって「獲得案件0件」であったとしても、許容可能な損失であるといえます。

これまでにあったレモネード

今年の目標を立てたばかりなので、これからどんな「偶然」が待ち受けているかはわかりません。

しかしせっかくなので、2021年からの研究員活動の中で経験した「レモネード」を思い返してみたいと思います。

2021年、私は研究員制度を通じて参加した「Try Online 2021 vol.5」というオンラインイベントで司会を務めました。

その際に関わった方々に「声優&ライターという変わった肩書の奴がいるらしい」と覚えてもらい、そこからナレーションや取材記事執筆のお仕事をいくつかいただくようになりました。

もし「Try Online 2021 vol.5」に参加していなかったら、いま関わっている多くの方々と関係を深めることはなかったと思います。

また司会の仕事を通じて顔と声をおぼえてもらったことで、ナレーションや取材記事執筆といった全くちがう仕事の獲得に繋がりました。

積極的に「偶然」を受け入れた結果といえるのではないでしょうか。

クレイジーキルトへの期待

こちらもこれからの出会いについてはわかりません。

しかし今年も研究員活動は続くでしょうし、新たな人も入ってくるはずです。

新たな出会いを快く受け入れ、積極的に関わっていこうと思います。

飛行機のパイロット席に座る

昨年の第3期研究員活動の中で、「人生の運転席に座ろう」という全体目標がありました。

仕事や私生活に関して他人任せにするのではなく、「自ら運転する。積極的に運転する側になろう」というものです。

私は本書を読んで、「予測ではなくコントロールによって望ましい成果へと帰結させる」という飛行機のパイロットの原則に似ているなと感じました。

先の見えない挑戦に不測の事態はつきものです。

もしもの時は立ち止まって、自分にできることは何か、どんな仲間がいるかと足元を慎重に確認しながら、一歩ずつ着実に自分の足で進んでいきたいと思います。

おわりに

著者の中村龍太さんは、私がライターをはじめるきっかけとなった方です。

(kintoneの最初の記事はこちら

龍太さんと出会っていなかったら、私はライターになっていなかったかもしれません。まさに「偶然」の出会いによって今があります。

本書には多くの起業家のエピソードとともに、龍太さん自身の経験談も綴られています。

IT企業×農業の複業から教育へ。知り合ってからずっと面白い挑戦をされ続けているんだなあと、読んでてわくわくしました。

起業家はもちろん、そうでない方も『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』を読んで、私のように「エフェクチュエーション」の思考様式を活用した新年の目標設定をされてみてはいかがでしょうか。

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