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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

渡航先の現地ATMを使う時のレート

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 外貨のレートにはちょっとこだわる私。外貨を使う時、どれがお得かちょっと比較してみた。

 海外渡航時(アメリカを想定)に現地通貨をどう入手するか。方法はいろいろとあるのだが今はどれが一般的なのだろう。昔は外貨両替店でトラベラーズチェックや外貨パックを購入したこともあったが、いまいち手軽さに欠ける。

 現実的な機会と量で考えればクレジットカードが多いとは思うが、ちょっとした小銭も必要だ。これを現地のATMで引き落としできるようになると、けっこう便利。シティバンク銀行(の回し者じゃないけど、笑)のATMカードなら、現地のATMでもそのまま使える。例えばATMで20ドル引き落とせば、日本円建ての普通口座から20ドルに相当する分が引き落とされる。問題はその時のレートだ。

 シティバンク銀行のWebサイトによると、キャッシュカードを使った場合は当日の銀行店頭のTTSに3%を加えたレートとなるそうだ。ということは、レート(TTM)が1ドル=100円なら、TTSは101円、これに3%加わって約104円となる(なおネットワークや通貨次第では別途手数料がかかることも)。

 あとキャッシュカードにはもう一つ選択肢がある。外貨キャッシュカードだ。こちらは外貨建ての口座から引き落とせる。資金移動が必要だがネットからできるし、為替手数料は移動した時のみで引き落とし時には発生しない。つまり外貨購入時のTTSだけ考えればいいので、TTMが1ドル=100円ならTTSは101円となり、実質的には1%くらい。円高の時に資金を移動しておけば有利だし、もし資金を移動した時よりも円高の時なら外貨キャッシュカードではなくキャッシュカードを使えばいいということになる。外貨を使わない間で円安に傾いた時に日本円に戻せば為替差益も発生する。

 参考までにクレジットカードで決済する時のレートをクレジットカード会社に電話で問い合わせてみたら、具体的には教えられないそうだが、おおよそクレジットカード会社で決済する時点のレートから為替手数料が2%程度発生すると考えてほしい、という回答をもらった。ということは、カードでお買物をした日から数日以内のレートに2%くらいの為替手数料がかかるという目安になる。例えば参照する日のレート(TTM)が1ドル=100円ならば、102円くらいとなる。

 あらためてまとめると、為替手数料は日本円の預金から引き落とすキャッシュカードだと当日のレートから4%、外貨キャッシュカードだと外貨に交換した時のTTSのみ、クレジットカードならおおよそ購買日から数日後のレートに2%、となる。

 ささいな違いではあるが、渡航の頻度や利便性などで使い分けるといいのかも。とはいえ、サーチャージやら何やらで海外は遠くなりにけり。。。

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