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現場でフィードバックをくれる人がいると上達が早い

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昨日の続きで、「文章や図を書く力を身につけるのは、外国語を学ぶことに似ている」という話題です。

似ているという理由は5項目ありました。

(1)必要な知識は難解ではないが、量が多い

(2)日常的に何度も使い続けないと上達しない

(3)単に「使い続ける」だけだと一定のレベルで頭打ちになる

(4)法則的知識を知っておくと学習スピードが速くなるのに、なぜか軽視されている

(5)現場でフィードバックをくれる人がいると上達が早い

まとめ:図解力・文章力のトレーニングは外国語のようなもの

今日はこのうちの(5)と「まとめ」について。


(5)現場でフィードバックをくれる人がいると上達が早い

法則的な知識はたとえば社外の研修に行く、書籍や当サイトを読むなどの方法で知ることができますが、実際にそれがモノになるためには現場で使ってみなければなりません。理想的なのは、使ってみたその場で適切なフィードバックが得られることです。

たとえば何かのトラブルが発生して報告書を書いたものの、うまく書けていなかった(わかりにくい書き方をしてしまっていた)としましょう。 そんなとき、1か月後にそれがわかるよりも、書いたその場で文章や図解の観点でフィードバックがあるほうがいいに決まってます。しかしそのためには同じ職場に「頼れる先輩、上司」がいないと難しいですね。たいていその種の文書は機密情報なので社外に出すわけにはいきませんので。

私が英作文の勉強をしたときは、やはりこの「すぐに添削をしてもらえる」ことのありがたみをつくづく感じました。記憶が新しいうちに添削してもらえると学習のスピードが格段に上がります。

同じ職場にそんな相手を見つけることは難しいこととは思いますが、しかしその効果は絶大なので、なんとか探してみてください。

まとめ:図解力・文章力のトレーニングは外国語のようなもの

以上、つまりそういうことです。図解力・文章力の習得は外国語を学ぶようなものです。最初のうちは日本語なのに全然言葉が出てこないことに猛烈にもどかしい思いをしますが、外国語のようなものと思えばそれで当然なので、諦めずに頑張ってください。私はあなたの努力を応援しています!


この記事は著者の公式サイトからの転載です。

IT研修のトレノケート社に「言いたいことをサクッと図で表す技術」という研修プログラムを提供することになりました。コンテンツは開米が開発したものです。講師も6月と7月は私がやります。どうぞご利用ください。

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