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「空白」には発想を引き出すチカラがある

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技術屋のためのドキュメント相談所・所長の開米です。

前号の続きです。

途中まで書いたこの図↓

2014-0818-3.PNG

の空白地帯を補ってみましょう、と書いたところ、コメント欄でご意見いただきました。
「カテゴリ~サンプル」関係を「日常生活」と「事業活動」に適用したもので、追記するとこんな形になります。

2014-0819-1.PNG

まさしくその通りで、「空白」があると、

この空白に当てはまるものは何だろう?

と人は考えるようになります。そこで、既に知っている記憶を引き出したり、知らないことを調べに行ったりするきっかけになるため、より理解が進むわけです。
文章ではこの「空白」が見えにくいのですが、きちんと構造化した図を書くとこうした「記憶を引き出し、発想を刺激し、理解を深める」効果が出やすくなります。

ところで・・・実はこういう「カテゴリ~サンプル」関係に加えてもうひとつ書きたいことがあります。それは下記の「B」の箱の部分です。

2014-0819-2.PNG

A群とC群はそれぞれ「環境問題」と「その影響」のサンプルですが、Bの位置にAとCをつなぐシンボリックな一言が欲しいところなんですね。その一言があると、この一枚のチャートの印象がぐっと強くなります。

その一言は元の農林水産省環境報告書2008まえがき(PDF)にも実は書かれています。
わかりますか?

→次回へ続く

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(たとえば今回の例について自分で書いてみたものを開米にお送りいただければ、喜んでコメントを書きます)
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