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機械と人間の未来(3)政府による「ロボット革命実現会議」の発足、2020年にはロボットオリンピック(仮称)開催を視野に

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政府は2014年6月16日、「第17回 産業競争力会議」を開催し、「日本再興戦略」の改訂について(素案)を公表しました。

本素案には、「ロボット」というキーワードが22回も記されているなど、ロボットによる新たな産業革命を起こす政府の方針が示されています。

政府は、このロボット政策を、少子高齢化の中での人手不足やサービス部門の生産性の向上という日本が抱える課題の解決の切り札として位置づけています。また、世界市場を切り開いていくための成長産業に育成していくための戦略を策定する「ロボット革命実現会議」を本年夏までに立ち上げ、アクションプランとして「5カ年計画」を策定する予定です。

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出所:産業競争力会議 「日本再興戦略」の改訂について(素案)工程表 2014.6.16

2020年には、技術開発や規制緩和により、ロボット市場を製造分野で現在の2倍、サービスなど非製造分野で20倍に拡大し、こうした取り組みを通じて企業におけるさまざまな分野の生産性を向上させ、賃金の上昇を図り、例えば、製造業の労働生産性について年間2%を向上させ、日本が世界に先駆けて、様々な分野でロボットが実用化されている「ショーケース」となることを目指しています。

さらに、東京オリンピックに合わせた「ロボットオリンピック(仮称)」の開催を視野に入れるなど、日本の最先端技術を世界に発信する取り組みも進めていきます。

その他、本素案や工程表では、「次世代社会インフラ用ロボットの開発や導入」、「エネルギー・産業基盤災害対応のための消防ロボットの研究開発」、「ロボット介護機器開発5ヵ年計画」、「IT、ロボット(次世代社会インフラ用ロボット等)、非破壊検査技術の研究開発・随時現場導入」などの内容も盛り込まれています。

 

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