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「International Open Data Day 2014 in Japan」 の各地の取り組みをまとめました #oddj14

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2014年2月22日に世界の158都市でオープン・ナレッジ・ファウンデーション(Open Knowledge Foundation)主催による「International Open Data Day」が開催されました。

International Open Data Dayとは、世界中の国や都市など、政府機関や自治体が取り組んでいるオープンデータに関連する政策を支援し、普及を促進するためのイベントです。

イベントでは、世界各地で市民が集まり、オープンデータを活用したアプリケーション開発や、データの収集・可視化・分析結果の公開や、オープンデータを活用した利用モデルなどのアイデアの共有といったアイデアソンやハッカソンが開催されています。

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http://opendataday.org/map/

日本国内では、オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン(OKFJ)主催による「インターナショナルオープンデータデイ 2014(International Open Data Day in Japan)」が開催され、一般社団法人コード・フォー・ジャパンが共催、独立行政法人情報処理推進機構オープンデータ流通推進コンソーシアムが後援をしています。

オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパンの理事の川島氏は、「"Growing Open Data Community in Japan" - International Open Data Day 2014」というテーマで世界に向けて日本のオープンデータの取り組みを情報発信しています。

日本国内では32ヵ所の都市で開催され、1カ国の開催としては世界の中では日本が最も多い開催となっています。昨年の8都市の開催と比べると4倍に増加していることから、全国各地のオープンデータへの関心度が高まっていることが伺えます。

昨年の模様
インターナショナルオープンデータデイ 2013(日本)
International Open Data Day in Japanのまとめ

日本開催都市一覧 

出所:https://github.com/okfj/odhd14/wiki

開催地マップ

開催にあたっては、オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン代表理事の庄司昌彦氏が作成した主催者向けハッカソン開催ガイドである「アイディアソン・ハッカソンを成功させるには」も公開されています。

 
また、当日はオープンデータとは何か、動向や事例などについてのプレゼンテーションを放送している資料も公開されています。

発表の模様はUSTREAMから見ることができます。
 
各地域の主な取り組みを北から順に紹介していきたいと思います。
 
旭川会場(空間データの活用)

旭川会場では、OpenDataDay in Asahikawa実行委員会主催による「International OpenData Day 2014 in Asahikawa」が開催され、旭川地区の歩行空間データの調査や歩行空間データの利活用についての検討などを行い、空港や旭山動物園の歩行空間データ活用のためのアイデアソンを行っています。

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旭川会場 Photo by Shimaguchi


http://asahikawa-oss.doorkeeper.jp/events/9022

札幌会場(インフルエンザ可視化、5374.jp 札幌版など)

札幌会場では、「インターナショナルオープンデータデイ 2014 札幌」が開催され、3チームを編成し、それぞれハッカソン活動、および、データ発掘・登録活動が行われています。

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札幌会場 Photo by Suzuki

1つめのハッカソンチームでは、札幌市のホームページで公開されている「インフルエンザの発生動向と市立学校等の学級閉鎖等情報/札幌市」などのデータをもとに、どの学校のどのクラスが学級閉鎖になっているのかをわかりやすく可視化できるアプリの開発を行っています。実際に、札幌市内の小中学校位置がGoogle Earth上にプロットできるようにしています。

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札幌会場 Photo by kawando

また、ハッカソンチーム 5374.jp 札幌版では、Code for Kanazawa で開発した地域別ごみ収集日情報提供アプリである「 5374.jp 」の札幌版の開発を行っています。

データ発掘・作成チームでは、札幌市のホームページから興味深いデータをピックアップし、新たな価値を見出すことを目標に、データ発掘作業を行っています。札幌市と近郊の自治体に点在する「クラーク」の名前が使われている施設と住所一覧「札幌クラーク一覧」などを作成し、CKANに掲載しています。

青森会場(青森県版税金はどこに行った?)

青森県では青森大学主催、青森県と特定非営利活動法人地域情報化モデル研究会共催による「税金はどこへ行った?」の県内各市町村サイトの立ち上げをテーマに、予算データのオープンデータ化の作業を行い、ローカルPC上で「税金はどこへ行った?」を制作し、各自治体用にカスタマイズ、spending.jpにデブロイして公開する作業を行っています。

「税金はどこへ行った」ロゴ
http://spending.jp/

当日のイントロダクションは成果報告会の模様は、
Ustream「Open Data Day in Aomori」

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Ustream「Open Data Day in Aomori」

で確認することができます。

滝沢市会場(オープンデータとは何か?)

滝沢市会場では株式会社CCLと岩手県立大学のソフトウェア情報学部学生有志による「インターナショナル・オープンデータ・デイ 2014 in 滝沢市」が開催されました。

岩手県政策地域部 臼井 宏 氏から岩手県のオープンデータの取り組みと滝沢市 熊谷 和久 氏からは滝沢市のオープンデータの取り組みが紹介されています。


滝沢市会場 Photo by Komatsu

後半のワークショップでは、「オープンデータを作る」をテーマに、Linked Dataの活用やオープンデータ公開ワークショップを開催しています。

写真: オープンデータのセミナーなう。
滝沢市会場 Photo by Horii

宮城県仙台会場(データ活用で防災力アップ!)

宮城県会場では、東日本大震災からまもなく3年が経ち、都市で暮らす人々が防災・減災で生活を守るための「データ活用で防災力アップ!」をテーマに、避難所情報や人口統計など、都市や災害に関連するデータを活用し、どのように防災力を高めていくのか議論を深めています。


宮城県会場 データ活用で防災力アップ! Photo by Jun Suto

仙台市では、2015年年3月に「第3回国連防災世界会議」の開催が予定されており、被災地での経験や視点などを踏まえてワークショップを開催しています。

仙台会場では復興支援員で「六郷・七郷コミネット」の吉田圭俊氏、Code for Shiogama/Hack for Miyagi の小泉勝志郎氏などの講演や、「防災・減災・復興×オープンデータで生み出せる価値は?」をテーマにアイデアワークショップを開催しています。

株式会社CCLの取締役/コミュニティデザイナー 須藤順氏からも「What's Open Data?」をテーマにオープンデータに関する説明資料も公開されています。

 
アイディアソンでは、写真のようなアイデアが出ています。これらのアイデアをもとに、Code for Miyagi β の活動で、ここで出たアイデアを広げていく活動を進めていくようです。

仙台会場 Photo by Jun Suto
 
最後に、経済産業省 情報政策課情報プロジェクト室長 和田氏より政府のオープンデータの取り組みについて、講演をされています。

データ活用で防災力アップ! International Open Data Day 2014 仙台

福島県会津会場(行政課題ハックなど)

会津会場では、行政課題ハックや店舗売上予測、消火栓全国プロジェクトなどをテーマにハッカソンを開催しています。


会津会場:行政問題ハックなど Photo by Yuuichi Oomomo

テーマ1の「行政問題ハック」では、行政内部の課題や住民ニーズから必要なデータとして、会津若松市内に5000以上あるというゴミ集積場の位置情報を収集し、サンプルデータをData4Citizen上にマッピングしています。

ゴミ集積所の位置情報を紙地図から地道にデジタル化を行政の課題のひとつとして「アナログデータはどの様にデジタル化すれば?」をテーマにアプリ開発を行っています。

テーマ2の「 ケバブ屋出店場所、売上予測データアナリティクスでは、データアナリティクスの手法を使い、会津若松市内でケバブ屋を出店する場所を選定し、その売上予測をする取り組みを行っています。

テーマ3の「消火栓全国プロジェクト」では、岩手県滝沢村と静岡県裾野市の消火栓位置のアナログな紙からのデータ化や、会津若松市の消火栓アプリの改良など、日本全国で使われるアプリを目指すための開発などを行っています。


会津会場 Photo by Maeda

International Open Data Day in Aizu

前橋会場(前橋をおしゃれな街に、知名度ランキングを上げるには)

前橋会場では、前橋市情報政策課、前橋工科大学、共愛学園前橋国際大学の主催による「前橋アイデアソン」が開催されています。

テーマ1:「前橋をおしゃれな街にするには
テーマ2:「前橋の知名度ランキングを上げるには

の2つをテーマにワークショップを開催しています。

写真: International Open Data Day 2014の一環で前橋アイデアソンを開催しました。「前橋をおしゃれな街にするには」、「前橋の知名度ランキングを上げるには」をテーマに前工大•前橋国際大のチームが熱い議論を戦わせました。
斬新な視点での政策提言ができました。
前橋会場 Photo by オープンデータ前橋

須坂会場(須坂市の情報化を考える会)

須坂会場では、須坂市の情報化を考える会主催、NPO法人信州SOHO支援協議会協賛による「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 須坂」 が開催されています。


須坂会場 Photo by Endoh

テーマ1では「オープンデータと須坂市の未来」について考え、オープンデータについてや、須坂市の情報化の現状、市民の力で情報化を進めることについてなどについて、議論を深めています。

テーマ2では、「須坂市のオープンデータアイデアソン」を行い、須坂市ホームページを参考にオープンデータとして活用できそうな情報を探し、アプリケーション開発のための議論を深めています。


須坂会場 Photo by Tanaka

上田会場(地方自治体におけるオープンデータ活用)

上田会場では、一般社団法人長野県情報サービス振興協会 新事業チーム主催、長野大学企業情報学部、信州上田滞在プログラム研究会共催による「Opendataday2014 in UEDA」が開催されています。

当日の進行用の資料も公開されています。

セッション1では、地方自治体におけるオープンデータ活用をテーマに、上田市の総務部 広報情報課 情報統計係などが公開する統計データなどを題材に、国内の先進事例を参考にしながら何ができるかを議論しています。

セッション2では、観光情報のオープンデータ化をテーマに、信州上田観光情報など、長野県各地で行われている観光データなどをもとに議論を深めています。


上田会場 Photo by Opendataday2014 in UEDA

千葉会場(データでつなぐ現在・過去・未来)

千葉会場ではオープン!ちば主催、淑徳大学コミュニティ政策学部共催による「インターナショナルオープンデータデイ2014@千葉「データでつなぐ現在・過去・未来」 」を開催しています。千葉会場の最年少参加は16歳と若い世代も参加されたようです。


千葉会場:Photo by Yusuke Takagi

千葉会場では、

○ Historypinを使った街のアーカイブ“まちラブ・ちば”
○ 千葉市の都市形成過程を財政データで再現する“Finantial Data & History of the City(FD&HC)”
○ 人と人のつながりを可視化する“地域の絆マップ”

の3つをテーマにグループワークを実施しています。

千葉市会場では、お昼に千葉市長の熊谷氏が来られ、YouTubeでメッセージを発信されています。


https://www.youtube.com/watch?v=bUuYpZ36pdc

流山会場(1.子育て、2.自然環境、3.防災4.広報)

流山会場ではCode for NAGAREYAMA IOD2014実行委員会主催によるアイディアソン「流山 International Open Data Day 2014 」 を開催しています。

詳細の活動概要は「Code for Nagareyama フェイスブックページ」から確認できます。

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Code for Nagareyama フェイスブックページ

アイデアソンの前に、流山市長の井崎氏が来られ、激励のメッセージを頂きました。

流山ではOpenDataを使って『流山をもっと魅力的なまち』にするためのアイディアソンを1.子育て、2.自然環境、3.防災4.広報 の4テーマでアイディアソンを開催しています。


USTREAM から

1.子育て【流山の子育てを快適に、そして楽しくするためのアイディアソン】
2.自然環境【流山にいる生き物、自然を学習することが出来るアプリのアイディアソン】
3.防災【個人、家族、地域の防災にとって、どのような情報がオープンデータになると望ましいかのアイディアソン】
4.広報【広報ながれやまの利活用に関するアイディアソン】
出所:流山 International Open Data Day 2014

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USTREAM から

当日の様子はYouTubeでも確認することが出来ます。

優勝チームは、子どもの健康を見守るアプリ「病院検索&予防接種管理アプリ」のアイデアを考えた子育てチームが受賞しています。

東京会場(みんなで地域情報の活用方法を考えよう!)

東京会場では、千代田区などの自治体が提供する広報誌をオープンデータ化し、様々な活用方法を考えるイベント「東京オープンデータデイ」を開催しています。

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東京会場:Photo by Takahashi 
みんなで地域情報の活用方法を考えよう!東京オープンデータデイ参加

主催・共催は、東京オープンデータデイ実行委員会、千代田区、足立区、中野区、豊島区、杉並区、葛飾区、江戸川区、中央区、ASPICオープンデータ研究会となっており、協賛は内田洋行とパイプドビッツ、NPO)リンクト・オープン・データ・イニシアティブ、そして、協力はオプト、デジタルハリウッド大学大学院、アスコエパートナーズ、Peatixなど、自治体、民間企業、など多くの関係者が参加しています。

広報誌のオープンデータはCKANに掲載されており、これらのデータを活用した検討が行われています。

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http://data.linkedopendata.jp/dataset/aspicopendata

実際の事例としては、パイプドビッツ社が提供するSPIRALで構築した「広報誌オープンデータ化実証実験サイト」で自治体の情報を「イベント」や「相談」、「募集」、「お知らせ」などカテゴリごとに自治体横断で検索することが可能となります。

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SPRRAL 広報誌オープンデータ化実証実験サイト

当日の写真はこちらから確認できます。

川崎会場(川崎街歩き写真撮影ワークショップ)

川崎会場では、オープンデータ川崎 準備会主催、Code for Kawasaki 準備室共催による「川崎 International Open Data Day 2014」 が開催されています。


川崎会場 Photo by Komata

川崎駅周辺の街歩きしながら、テーマに沿った写真を、「みんなで地図をつくろう on Google+ 」に投稿し、川崎市の街の魅力の情報発信の活動を行っています。

写真投稿には、「みんなで地図をつくろう on Google+ 」で活用し、川崎マチフォト - Kawasaki Photo Townの地図を公開しています。

横浜会場(2020年の東京五輪に向けて都市発展戦略を考えるなど)

横浜会場では、横浜オープンデータソリューション発展委員会主催による「横浜インターナショナルオープンデータデイ」が開催されています。


横浜会場:横浜オープンデータハッカソン Photo by 横浜オープンデータソリューション発展委員会

開催会場は横浜開港の地・横浜港大さん橋CIQプラザ(総面積2,400㎡)がメイン会場となっており、参加者は180名を超えるなど、世界で開催されているインターナショナル・オープンデータデイでも最大規模となっています。

写真: ARまち歩き、ただいま大さん橋に到着しました!ARアプリjunaioを使ってマリンタワーからの歴史探検を楽しんだようです!
横浜会場:横浜オープンデータハッカソン Photo by 横浜オープンデータソリューション発展委員会
<総合案内ページ>YOKOHAMA International Open Data Day 2014

2020年の東京五輪に向けて都市発展戦略を考える「アイデアソン」、オープンデータを活用し、子育てや防災などの社会的課題を解決するためのアプリを作成する「ハッカソン」、AR アプリを活用した街歩きや、オープンデータのさまざまなな利活用シーンを提案するブースの出展などの取り組みが行われています。

(分科会1)アイデアソン:オープンデータで考える横浜・神奈川のおもてなしの発展戦略〜2020年東京五輪に向けてのアイデアソン〜
https://www.facebook.com/events/612185078830357/
(分科会2)横浜オープンデータ ハッカソン
https://www.facebook.com/events/408681369266717/
(分科会3)ユースワークショップ 社会課題を解決するためのアイデア創出について〜ゲーム企画の視点からのヒント〜
https://www.facebook.com/events/590858034329761/
(分科会4)AR歴史まち歩き
https://www.facebook.com/events/823791244313278/
(分科会5)Wikipedia Townワークショップ IN 横浜
https://www.facebook.com/events/327612280713182/

ハッカソンの最優秀賞は「歩いて楽しく防災訓練」、優秀賞は「避難所状況報告アプリSherepo」、佳作は「外国人観光客おもてなしアプリ」、かなざわ育なび.net賞は「絵本検索」が受賞しています。

写真: インターナショナルオープンデータディ2014横浜会場 雑感

<p>アメリカやヨーロッパでは、</p>

<p>ハッカーソンに臨む前に、事前にこんなにも地域でアイデア出しのために議論を尽くすのだろうか?金沢区民や青葉区民のように。アプリなんぞに、ならないかも知れないのに。</p>

<p>また、高校生が期末試験終了直後の土曜日に、のこのこと交通費自腹でアイデアソンやワークショップに参加するかのか?横浜サイエンスフロンティア高校や聖光学院の生徒たちのように。どうせ都心に出てくるのなら、中華街や元町にデートにいけって。</p>

<p>また、世界企業や地元企業の社員が、休日返上で会社の垣根を越え、一緒になって、アプリを開発したり、そのためのアイデアを熱心に出し合うものなのだろうか?本日、横浜の大桟橋に集った様々な企業の人たちのように。どう考えてもそれは、貴社の株価上昇には結びつかないでしょう。</p>

<p>また、地方公務員が、休日に他の自治体が主催するイベントに、上司や家族を説得してまで参加するのだろうか?今回、大桟橋の会場に来てくれた神奈川県内の各自治体の職員たちのように。君たち、野良猫と言われるぞ。</p>

<p>そして、NPOの事務局がただ働きで、48時間も徹夜して、イベントの準備をするのだろうか?横浜オープンデータソリューション発展委員会のように。バカヤロウ。誰が考えても体を壊すだろうが。</p>

<p>そう、みんな、フツウじゃないよ。大馬鹿者だ。本日、インターナショナルオープンデータディ2014の横浜会場に参加した人たちは。</p>

<p>アジアの東の果ての島国のオープンデータなんて、所詮はこんなものさ。「意地と情けは 垣根ごし それが道理と 知りながら 知った道理の 裏をゆく」という類だよね。これじゃ、貨幣と時計の都、合理の首府ニューヨークやロンドンには、いつまでもたっても追いつけないね。</p>

<p>でもそのような人達との協働を、世界最侠の草花の匂いのする民主主義の姿として、私たちが誇りに思わずしてどうするよ。
横浜会場 Photo by Masayuki Sekiguchi

クロージングプログラムはYouTubeからも確認できます。

静岡会場(ICT×観光)

静岡会場では、2月23日の「富士山の日」に合わせて、静岡県立大学ICTイノベーション研究センター、特定非営利活動法人 ふじのくに情報ネットワーク機構、静岡県の主催による「オープンデータハッカソン in Shizuoka」を静岡県立大学、世界遺産三保松原浜名湖の3ヵ所で開催しています。

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静岡会場 Photo by Matsushita

「ICT×観光」をテーマに静岡県のオープンデータを利用したハッカソンを行っています。

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ふじのくにオープンデータカタログ
http://open-data.pref.shizuoka.jp/

40人弱の参加があり、7チームが開発を行っています。

Aチーム:空き時間観光
Bチーム:タイムストリップビュアー
Cチーム:しずおカレンダー
Dチーム:都市脱出度計測
Eチーム:温泉.com
Fチーム:感動共有(瞬間的出会い系観光)
Gチーム:バブルバス(リアルタイム混雑度)


静岡会場 Photo by Noya Sugimoto

三保松原会場では、「三保松原世界遺産構成資産登録記念 Mapping パーティ」が開催されています。オープンデータやOpenStreetMapについての説明の後に、三保松原周辺のマッピングを行うフィールドワークを行っています。

実際の成果のマップが以下のとおりです。

大きな地図を表示

湖西市浜名湖会場では、湖西国際交流協会 、オープンデータ浜名湖 主催、静岡県共催による「多文化共生×IT 多文化共生最先端のまちを目指せの第1回」というテーマで開催しています。

アイデアソンでは外国人の相談員の問い合わせ集中における負担軽減と定型文サービスにしぼり、解決方法やサービス、提供する多言語アプリなどについて議論を深めています。

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浜名湖会場

金沢会場(地域の問題発見)

石川県金沢会場では、「地域の問題を発見しよう。」をテーマに、“住みやすいまち”について考え、観光や子育てなど、まちの課題についてそれぞれの立場で考え、議論を深めています。

金沢会場では、Code for Kanazawa代表 でアイパブリッシング代表取締役の福島健一郎氏よりオープンデータの最新動向説明のお話がありました。資料はこちらに公開されています。

金沢市市長公室情報政策課の神田現氏より金沢市のオープンデータの取り組みや、金沢スマホアプリコンテストオープンデータ部門グランプリの紹介、Code for Kanazawa のCode for Kanazawa の小林成江氏より、いつ、どのゴミが収集されているのか?がスマホで確認できる「5374(ゴミナシ)」の誕生経緯などのお話があり、後半はアイデアワークショップが開催されています。

写真: 和やかにワークショップ始まりました! #oddj14
金沢会場 Photo by Kenichiro Fukushima
インターナショナルオープンデータデイ2014 in KANAZAWA

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http://5374.jp/


金沢会場 Photo by Code for Kanazawa

福井会場(アプリを使おう!アプリを作ろう!)

福井会場では、鯖江市、Code For Fukui、㈱jig.jp、株式会社ict4e、NPO法人エル・コミュニティ主催により「International Open Data Day in Fukui 2014」を開催しています。


鯖江会場 鯖江市牧田氏のプレゼン Photo by Kamikido
International Open Data Day in Fukui 2014

冒頭に、記念プレゼンとして、経産省総務省オープンデータユースケースコンテストで優秀アプローチ賞を受賞した 越前市役所チームの仲野 弘修氏から「越前市ゴミチェッカー」プレゼンが行われています。

gomichecker
http://www4.ttn.ne.jp/~flowerhana/gomichecker

その後、アプリを作ろう部隊では、実際にアプリを使いながら市内散策を行い、アプリの作り方部隊ではゴミチェッカー、progrunを利用したアプリ開発を行っています。

名古屋会場(名古屋城のデータ)

名古屋会場では、オープンデータ東海、Code for TOKAI、Code for NAGOYA,NPO法人位置情報サービス研究機構 (NPO Lisra),総務省東海総合通信局の主催による「International Open Data Day in Nagoya / オープンデータ東海」を開催しています。

今回のテーマ「名古屋城のデータ」の活用で、昭和20年5月の名古屋大空襲で燃えてしまう前に測量された図面「昭和実測図」が300枚近くあり、名古屋城総合事務所の協力により、この貴重なデータを「International Open Data Day」のイベント用に利用しています(関連URL)。


名古屋会場:Photo by Shingo Tamaki

冒頭にオープンデータ東海 代表で名古屋大学 教授の河口信夫氏より挨拶があり、名古屋工業大学 助教 白松氏によるオープンデータ活動に関する説明と事例紹介、名古屋市会議員 玉置真悟氏より名古屋城の歴史的データの開設などを行っています。

実際に、名古屋城の見学し、午後からアイディアワークショップ、アイディアソン、ハッカソンを開催しています。「名古屋城データポータル」の可能性や、昭和実測図の芸術性に注目したい「カッコイイ!実測図」や日本の城を3Dパズルにしようという「日本の城シリーズ 3Dパズル/ブロック販売!」、OpenStreetMap(Wikipediaの地図版)の上に3Dの名古屋城を作る「OSMの上に3D名古屋城」などについての議論を深めています。


名古屋会場:Photo by Shingo Tamaki
http://opendata-nagoya2014.peatix.com/
インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 名古屋

成果発表会で最後の「名古屋城無双」(とりあえず作ってみた編)の模様などはYouTubeにも公開さされています。 超微細名古屋城大天守名古屋城無双OpenStreetMapに3D名古屋城を自宅の内装を名古屋城に日本の城シリーズ第1弾 名古屋城3Dパズル名古屋城オープンデータポータルAR×おもてなし武将隊で名古屋城探検!も同様にYouTubeに公開されています。


名古屋城無双」(とりあえず作ってみた編)

  最後の集合写真です。


名古屋会場 Photo by Kawaguchi

岐阜県大垣会場(防災と子育て)

大垣会場では、特に防災・子育ての分野に注目し、地域における防災情報のオープンデータ化によって、子供たちの暮らしをどのように守って行くのか、また、そのために、どのような取組みが出来るのかについて、発表や情報交換を行い、新たなサービスの創出に向けて議論を深めています。


岐阜会場 Photo by Tasuya Mori

講演では、NPO防災支援ネットワーク理事長の高木淳一氏が「身を守るために防災を知る!」、イープレイス社長の久世里美氏が「さんまの消えた放課後と子供の安全・安心」についてお話をされ、ワークショップでは、「子供の安全に関わる防災対策サービスを考えよう」というテーマでサービスに関する議論を行い、最後にオープンデータを使ったアプリケーション開発体験を行っています。

 
岐阜県大垣会場:防災×子育てマッチングワークショップ in オープンデータ・ハッカソン Photo by Ryo Hara
防災×子育てマッチングワークショップ in オープンデータ・ハッカソン

LinkData講習では、オープンデータ作成支援サイト「LinkData」を使い、大垣市などのデータをオープンデータにしてみる作業を行い、ひな形のファイルを作成し、データをダウンロードやアップロードなどの作業を行い、実際に登録したデータが地図上へのプロットなどを行っています。


大垣会場 Photo by Asano

今回ハッカソンを通じて、30本を超えるアイデアとデータ加工が成果物となっています。

大阪会場(オープンデータを活用したアプリ開発)

大阪会場では大阪市都市計画局主催、innovate!osaka、LODチャレンジ実行委員会、NPO法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブなどの運営による「第3回 Linked Open Data ハッカソン関西 in インターナショナルオープンデータデイ大阪」を開催しています。

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http://www.innovation-osaka.jp/ja/events/3350

大阪会場では、大阪市のオープンデータの取り組みや、大阪が日本初のODI(Open Data Initiative)のCity Nodeとして国際連携を始めた経緯などについて紹介されています(関連記事)。

大阪市をはじめ関西で公開されているオープンデータを活用したアプリケーション開発を目標とした「ハッカソン」と、オープンデータをより使いやすいLODに変換や新たなオープンデータを作成したりすることを目標とした「データソン」の2つをテーマに実施しています。

データソンチームからは、大阪市の保育所、医療、降水量などのオープンデータを利用してGoogleモーショングラフを使ったアプリが紹介されています。

ハッカソンチームでは、「大阪もよりナビ」という大阪市の防災情報(標高)を使って緊急時に標高の高い場所を選んで避難できるよう支援するアプリなどが発表されています。

京都会場(まち歩きオープンデータソン)

京都会場では、京都オープンデータ実践会、GoogleDeveloperGroup京都、NPO法人Linked Open Data Initiative、株式会社ATR Creative主催による「インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都」が京都リサーチパーク町家スタジオで開催されています。

京都会場では、「wikipediaタウン」+「OpenStreetMap(OSM)マッピングパーティー」をテーマに、議論を深めています。


金沢会場 Photo by Aoki

講演では、「水と京都の文化・歴史」について カッパ研究会代表鈴木氏よりお話があり、「wikipediaタウン」の進め方や「OpenStreetMap(OSM)マッピングパーティー」の進め方についてのお話がありました。


京都会場 Wikiとの連携例 Photo by Aoki

後半は、チームに分かれて、一条戻り橋、堀川団地、花街「五番町」など会場近くの歴史的文化遺産である清明神社や花街「五番町」を対象にまちを歩き、会場に戻ってから京都の文化的資産を参加者でオープンデータ化する取り組みを行っています。


京都会場 Photo by Takagi

写真などはこちらから

Open Street Mapなどの資料はこちらに公開されています。


丹波会場(私の好きな丹波)

丹波会場では、「Open Data Day @丹波 ~私の好きな丹波~」というタイトルで、「私の好きな丹波プロジェクト」をテーマに丹波の風景を写真で位置情報をつけて撮影し、地図に落としこむ作業を行っています。夕方から、観光マップづくりなどや今後についてのディスカッションなどを行っています。

投稿された写真や地図とのマッピングは以下のサイトから確認することができます。

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https://www.flickr.com/photos/sukitamba

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https://www.flickr.com/photos/sukitamba/map/

松江会場(オープンソースとオープンデータ)

松江会場では、「松江オープンソース ビジネスプランコンテスト」が開催され、松江-鯖江-福井でつなぎ「地方にチャンスあり!オープンデータで変わる世界」というテーマで株式会社jig.jp代表取締役社長CEO 福野泰介氏が講演をされています。


松江会場 Photo by Fukuno

徳島会場(地理情報活用)

徳島会場では地理情報かけるオープンデータをテーマに、2013年度の徳島県「クリエイティブ人材育成事業」の一つとして、徳島をよくするアプリ・ウェブサービスをチームを組んで開発する2日間という位置づけで、「地理情報×オープンデータ」アイディアソン・ハッカソンを開催しています。

写真: 無事、徳島に到着!<br />
偶然、駅前で友人の結婚式に来ていた会社の同僚に遭遇してびっくり(笑)<br />
#odd14 #oddj14
徳島会場 Photo by Takuya Sato
「地理情報 × オープンデータ」 アイディアソン・ハッカソン in 徳島

主催は、徳島県で企画は株式会社たからのやま、運営には株式会社ウィズグループや株式会社徳島健康科学総合センターなどが携わっています。協賛には、AWS(イベント用に用意されるデータはS3)、ゼンリンデータコム、日本気象株式会社、株式会社GTラボが参加しています。

はじめに、徳島県庁統計戦略課の吉川氏より県庁のオープンデータの取り組み状況と今後についての説明があり、本イベント用に772種類のデータセットが使えるということです。

アイディアソンでは、観光や防災など地理情報とオープンデータを生かせるテーマを主催者が発表し、議論を深めています。

写真: 徳島会場は、アイデアソンが続いています。各チームとも、熱い議論が交わされてます。<br />
気象データを使いたいというチームが多く、ありがたい限りです!<br />
#oddj14 #odd14
徳島会場 Photo by Takuya Sato

2日にはハッカソンが開催され、MVP賞と日本気象特別賞とダブル受賞したのは、チーム名「坂の上の花畑」 が発表した「徳島花さんぽ」です。

北九州会場(北九州市の魅力発信)

北九州会場では、「オープンデータデイ in 北九州」を開催し、オープンデータを活用して、北九州市の魅力発信に繋がるアイデアを考えて行くイベント、アイデアソンを実施しています。

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北九州会場:Photo by Shintaro Eguchi

北九州市のオープンデータの取り組みを紹介し、後半は「オープンデータを活用して北九州市の魅力を発信しよう」をテーマに、

・こんな情報を配信すれば、もっと住みたいと思うのに
・こんなスマホアプリがあれば生活が便利になるのに
・こんな情報と情報を結びつければ、イベントが盛り上がるのに

といったアイデアを出しながら、魅力提案アイデアソンを行っています。実際に、それぞれが考えたアイディアを、円になって互いにフィードバックを行い、議論を深めています。

飯塚会場(遠賀川をテーマパークに)

飯塚会場では、一般社団法人e-ZUKA Tech Studio主催、飯塚市協力により「Open Data Day 2014 in e-ZUKA」が開催され、遠賀川をデートコースになるような素敵な場所にするために『遠賀川をテーマパークにしよう!』というテーマでアイデアソンを行っています。

冒頭に、日本ユニシスの三浦氏からオープンデータの日本での動向や海外の事例解説などが行われています。


飯塚会場 Photo by e-ZUKA Tech Night

オープンデータについての簡単なレクチャーを行い、今回のテーマである「遠賀川をテーマパークにしよう」説明とグループ分けを行い、各グループでアイデア出しとハッカソンを行い、各グループから発表を行っています。

佐賀会場(オープンデータを活用したサービス)

佐賀会場ではCode for Saga準備室主催、(一社)九州テレコム振興センター、公益財団法人 ハイパーネットワーク社会研究所、特定非営利活動法人NetComさが共催による「インターナショナル・オープンデータ・デイ in さが」が開催されています。

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佐賀会場 佐賀城本丸歴史館 Photo by Nakano

冒頭に、九州テレコム振興センター事務局長の広岡淳二氏のファシリテータによる九州各地とのトークセッションを行い、佐賀県と佐賀市などからオープンガバメントの取り組みが紹介されています。

大分県のハイパーネットワーク社会研究所からも現地報告を行っています。

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ハイパーネットワーク社会研究所 Photo by Fujino

後半では、各グループに別れ、「オープンデータを活用したサービスについて」をテーマに議論を深めています。

まとめ

各会場では、会場ごとに情報を共有する取り組みが見られました。徳島、丹波、大阪、京都、東京、大垣、英国では、Googleハングアウトをつないで今回の各会場ごとの取り組みの成果をシェアしています。


大垣会場 Photo by Ryo Hara

また、松江、鯖江、福井では3ヵ所をつなぎ、福野氏の講演内容を共有しています。各会場の様子をツイッターやフェイスブック、USTREAMなど、様々な情報から取り組みを拝見させていただきましたが、昨年と比べると、かなりレベルの高い取り組みや会場間の連携、そして多くの人たちが全国で集まって、オープンデータについて理解を深め、現状と今後について真剣に考えられているという印象を持ちました。

オープンデータの取り組みは、今回の「International Open Data Day 2014 in Japan」の取り組みは世界的にみても30ヵ所を超える大掛かりな取り組みとなり、これを契機にオープンデータを活用した社会課題の解決やビジネスへの活用など、大きな変化が期待されるところです。

※各写真は、写真撮影者がツイッターやフェイスブックなどで掲載された公開画像を、出所を明らかにして掲載していますが、写真がNGの場合はmhayasi.zアットマークgmail.comまでメールをお願いします。

関連URL 

International Open Data Day 2014 in Japan Togetter

地域の独自色前面に オープンデータデイ開催

 

2014年2月28日より申し込み受付開始予定『オープンデータ超入門』

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【目次】
第1章 オープンデータの役割
第2章 オープンデータ先進国・米国の取り組み
第3章 欧州・アジア・アフリカ各国の取り組み
第4章 自治体や地域、政府の取り組み
第5章 オープンデータを活用したビジネスへの展開

124ページ(予定)

印刷書籍版 1,600円
電子書籍版 1,100円

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