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オルタナブログを始めてから6年、これからもブログを書き続ける理由

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2007年3月1日にオルタナティブブログを始めてから6年が経ちました。これまでのブログで何度かご紹介をさせていただきましたが、この6年間の間、ブログがきっかけとなり、講演、書籍執筆、取材などの多くの機会をいただき、様々な人的なつながりもでき、自分自身が成長するための一つの大きなきっかけとなっています。

伊藤直也氏の「伊藤直也が10年間、ブログを書き続けた理由」のブログの中で、興味深い内容が書かれています。

エンジニアの方で技術的なテーマの話を、結構な文量もあるのにTwitterやFacebookに書き込んで終わりにしてしまっている方が結構いるんですよね。それは明らかにもったいない。その方法だと、テキストは断片的になるし検索も難しいし、貴重な情報データとして長く残していくこともできない。

僕はウェブ技術者である以上は、常にウェブの世界をよりよくしていくことが使命だと思っています。オープンなネット技術に関する貴重な情報は、他の多くの人にとって非常にありがたい存在だし、そこから人と人との交流が生まれていく。だからこそ、自分の知見に基づいて書かれた技術に関する話は、なるべくブログのようなストックになりやすい場所に書き残した方がいい。そのテーマに関心を持っている人は検索することで見つけやすくなる。そういう場面でブログが果たす役割は大きいはずだと思います。

イケダノリユキブログ「TwitterやFacebookの次は何が来るか」だって?そりゃお前、ブログに決まってんだろ!の中でも、

TwitterやFacebookで多くの人にフォローされている人は、結構な確率でブログを書いている(または書いていた)人が多い気がします。ブログを書いていなくても、本を書いていたり、メディアに連載を持っていたり、メルマガを書いていたり、何かしら情報を発信する側にいる人たちです。もしくは「その人が誰であるか」(例:タレントや有名人、社長など)のように、仮にTwitterやFacebookでの投稿はおもしろくなくても「誰が発信した情報か」に価値がある人たちです。

(中略)みんなと「誰かが創った情報」をネタに盛り上がるだけじゃなく、「自分が創った情報」を発信し、「自分の思考や意見」を知ってもらうのです。気分や感情、趣味や週末の行動だけでなく、「自分が持っている問題意識」を発信するのです

いずれも、個々のブログから発信される情報の価値や問題意識、専門性などの重要性が指摘されているのが、理解することができます。

ブログの場合は、まとまった情報をストックできるため、後から検索する場合でも非常に役に立ち、継続的に読んでいただける方も多く、自分の専門分野を伝えていく上で非常に効果的であると考えています。

以前のブログなどでもご紹介してきましたが、

ツイッターやフェイスブックは人間性を表現するツール、ブログは専門性を表現するツール

であると考えており、ブログで専門性の高い情報を発信し、ソーシャルメディアで人間性を補完することが大切であると考えています。

ソーシャルメディアによる情報の流れが早い中、さきほどの二つのブログから引用させていただいたように、改めてブログを再評価する記事やブログ、つぶやきなどを目にするようになっています。

私自身、最近、「ブログ・ファースト」というキーワードを意識するようにしています。通常のWebメディアの記事の場合は、イベントや講演などの内容を記事化するのには若干の時間がかかりますが、ブログの場合は極端な話、講演中にメモをとり、その後すぐにまとめた記事をアップすることができます。

また、話題となっているテーマについても、試験的にアップしPVや読者の皆さんの反応を見ることができ、自分自身の専門性の先取りをするといったこともできるようになります。

自分なりの問題意識や専門性の高い情報を、より早く発信できるというチャンスがあり、ブログを通じて、業界の動向の先取りをし、業界関係者から認知され評価されるといったことも少なくなりません。

TwitterやFacebook、そして最近ではLINEなど、様々なソーシャルメディアによるツールが利用されており、様々なブームの流れがありますが、昔も今も変わらず、地道ながらも存在感を示しているのが、ブログであると考えています。

私自身、これからも自分自身の専門性を発信する手段(ツール)として、自分の専門分野について日々向き合いながら、専門性をバージョンアップする場として、これからもブログを地道に続けていければと考えています。

 

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