オープンガバメントに関する「電子行政に関するタスクフォース」提言構成案について
新IT戦略本部は2012年1月31日、「第19回 電子行政に関するタスクフォース」を開催しました。議論のテーマは「オープンガバメント」と「国民ID制度」です。
本タスクフォースでは、構成員から「オープンガバメントに関するTF提言構成案」が示されています。
オープンガバメントに関するTF提言構成案
1.全体のビジョン・方針・時代の変化、新たな技術・サービスの登場
・行政(国)における情報提供の対応の遅れ、課題
・東日本大震災の教訓
・今後目指すべき方向
※海外動向なども参考に。2.電子的に提供する情報の内容(現状評価を行い、課題等を抽出する)
(1)行政の諸活動に関する情報
・行政組織、制度等に関する基礎的な情報
・行政活動の現状等に関する情報
・予算及び決算に関する情報
・評価等に関する情報
(2)社会的な有効活用に資する情報
(3)法令により公表等が義務付けられている情報
(4)その他
・情報公開請求が反復的に行われるものなど。3.電子的提供に関する留意事項等(検討テーマ)
(1)ホームページの改善
・各府省サイトのカテゴリやデータ項目の標準化
・人が読む場合のユーザビリティ向上など
(2)機械可読式情報提供
・タグなどの標準化
・データ形式など
※別途、時間をかけて検討する必要あり(例:オープンデータ戦略としてTF
で検討など)
(3)多様な端末への対応
(4)民間が提供するサービスの活用
・対象:ソーシャルメディア、民間サイトへの情報提供など
・検討項目:活用ルール、基準(システムを保有する場合との違い)、API
公開方法など
(5)著作権
(6)セキュリティ、プライバシー
(7)統合的・横断的情報提供方法
今後の進め方は、2月に骨子案を提示し、総務省や民間事業者や関連団体へのヒアリング、4月にとりまとめ案を、5月に修正案を提示する予定となっています。
出所:「オープンガバメントに関するTF提言構成案」 2012.1.31
先日、「日本における「オープンガバメント」の歴史と概要」のブログで、オープンガバメントの概要や日米の取り組み、今後の展開などについて整理をさせていただきました。
出所:「電子行政に関するタスクフォース」 2011.12.5
2011年12月5日に開催されたタスクフォースの資料によると、6月以降に「オープンガバメント取り組み方針(仮称)」を公表し、取り組み方針に基づき電子的提供指針に内容を盛り込み、改定をする計画となっています。
取り組み方針がどのように示され、その方針がどのように各省庁や省庁に展開されていくのか、ソーシャルメディアの流れが加速化する中で、その取り組みが注目されるところです。
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※担当キュレーター「わんとぴ」
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