ICTによる日本の再生(2)国際競争力の強化
第一回の成長戦略に続き、総務省は2011年9月29日に発表した2012年度の総務省重点施策である「総務省アクションプラン2012」の内容を整理してみます。
今回は、国際競争力の強化に関してです。
ICT海外展開の推進
・我が国が強みを有するICTシステムの国際展開活動を加速するため、官民一体の連携体制の下、相手国ニーズの調査、モデルシステムの構築・運営、セミナーの開催等の実施を支援
【予算】ICT海外展開の推進12億円(23年度12億円)
グローバル展開体制の組成
・我が国ICTシステムの海外展開を促進するための産学官連携の枠組みを構築
インターネットに関する国際的なルール作りの推進
・国境を越えた自由な情報流通等を促進する観点から、各種国際会議での議論を深め、国際的なインターネットのルール作りを推進
「モノのインターネット」時代の通信規格の実証
・身のまわりのあらゆるモノがインターネットに接続される環境において、信頼性の高い通信規格を開発するとともに、国際標準化や海外展開を推進
戦略的国際標準化の推進
・我が国の産業競争力を強化するため、我が国が優位性を有する先進的ICTについて、戦略的な国際標準化活動を推進
【予算】先進的ICT国際標準化推進事業新規4億円
デジタルコンテンツの流通促進
・我が国コンテンツの発信による経済活性化、コンテンツ製作・流通環境の整備、新しいコンテンツ流通プラットフォームの検討によりデジタルコンテンツの流通を促進
【予算】スマートテレビの標準化に関する実証実験新規2億円
コンテンツ流通促進事業4億円(23年度4億円)
ICTの海外展開でポイントになるのが、「ICTグローバル展開におけるASEANスマートネットワーク(仮称)の構築とICTグローバルコンソーシアムの組成について」のブログでもご紹介をさせていただきましたが、ASEANスマートネットワーク(仮称)による案件形成です。
重点3分野として、センサーネットワークや災害対応、電子政府があげられており、これら、日本の強みを生かしどの国でどのように展開していくのか、その進め方が注目されるところです。
そのほか、インターネットに関する国際的なルールづくりや標準化活動の推進などがあげられています。 最近話題のスマートテレビの取組も注目です。
グローバル市場におけるICTやクラウドなどの環境は日々大きく変化しています。こういった状況の中で、政策としてどのように展開し、特にアジアにおいてプレゼンスを示し国際競争力を強化していけるのか。非常に難しいテーマであり、重要な政策として産官学で知恵を出し合い、スピード感をもって、強化していく分野であると考えられます。
※担当キュレーター「わんとぴ」
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