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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

プロフェッショナル(専門)領域を創るために

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ここ数年で、幸いにも多くの講演や執筆や取材などの依頼をいただくようになりました。概ねクラウド関連が6割~7割、地域活性化とソーシャル・ICT関連(震災復興含む)が2割~3割、その他(スマートシティなど)が1割弱という比率です。

それまでは、全く社外から評価されることもなく、講演依頼などは一件も受けたことがありませんでした。社内でネットワーク関連の営業業務が多かったのですが、その知識と経験値は中の下ぐらいだったと思います。講演依頼を受けるレベルにはほど遠い状況でした。

わずか数年の間に、ここまで状況を変化させていくことができたのは、ブログでの情報発信を続け、以下のことを意識し取り組み続けていたからだと自分自身感じています。

社外(市場)からの評価に優先順位を置く

ここ数年の間に、ブログを活用することによって、自身考え方を大きく変えました。社内の評価よりもむしろ社外(市場)の評価に意識(軸足)をシフトさせました。これから成長すると思われる分野については、自分が今取り組んでいる業務に関わらず、将来必ず関係すると信じ、仕事が終わってからも土日関わらず、徹底的に情報収集をし、勢力的に人と会い、勉強をすることを心がけました。

そういったプロセスを継続し、品質を意識した情報発信を続けることで、社外(市場)から徐々に評価をいただけるようになりました。次第に講演などの依頼回数は増えるようになり、それを繰り返すことで自分自身の力をつけ、人脈のつながりやクチコミでも広がりを見せました。自分自身の今の知識や実力を常に「見える化」することで、依頼者側の安心感や信頼感も高まり、継続的な関係を築けるようにもなりました。

そして、社外(市場)の評価を社内に逆輸入することによって、社内の業務もスムーズにこなせるようになる場合も増えてきます。特に社外との交渉においては、以前とは比べ物にならないほど、話が進めやすくなることも増えてきました。

まずはニッチな領域を目指す

まず、自分自身のプロフェッショナルな領域を確立するには、既存の分野に人の何倍も努力や経験を積み重ねることで、既存の専門家を追い越すということができるかもしれません。しかし、それはかなりハードルが高いと感じています。人があまりとりあげていない段階から、地道にかつ積極的に調べ情報発信をすることで、オリジナリティの高い領域をつくることが大切だと感じています。

私自身が、クラウドコンピューティングに注目を始め、本を書き始めた頃は、まだ注目度も低く日系企業の大手ITベンダは、ほとんどクラウドというキーワードを使っていない状況でした。今となっては多くのクラウド関連の書籍が並んでいますが、クラウドの書籍を出版されたのは、2,3番目だったと思います。いかに、人より、早く情報を発信し、対応をするめることが重要だというのをこの時感じました。本を書き始めた頃は決してクラウドを熟知していたわけではなく、人に会い、調べて、書くことによって自分自身の知識を蓄えることができました。

まず、ブログなどを通じて、その分野において、人より早く説得力のある有益な情報を発信し続けることが必要不可欠だと感じています。

変化への対応力と継続力

どこの業界も同じかもしれませんが、IT業界においても、非常に速いスピードで市場が変化しています。仮に、その領域で一定の評価を得られるようになったとしてもその領域に安住するのではなく、常に変化に対応して新たなものを吸収していく必要があるでしょう。そして、そこには継続力がベースとしてあると感じています。継続力が備わっていなければ、刻々と変化する時代に常時キャッチャップすることは難しいのかもしれません。

ブログを柱とする

最後に、繰り返しになりますが、ツイッターやフェイスブックなど様々なソーシャルメディアというツールがありますが、やはり、自分のプロフェッショナルとする領域を発信していくには、ブログがもっとも伝えやすいと感じています。ブログを柱とし、ツイッターやフェイスブックでつながりを作る、そういった試みが、プロフェッショナルの領域を創り上げていくのではないかと感じています。

これまでは、社内でそういった領域を長年かけて経験することで、プロフェッショナルの領域を確立し、対外的に展開させていく時代でした。しかし、今は、時代のスピードはものすごい速いスピードで変化し、時代は待ってはくれません。それに追いついてくためには、自らが自らの判断でキャッチアップし、追い越し、(業務の機密情報を意識し)情報発信する。そして、業界への貢献意識を持ち、社外(市場)からも評価されるプロフェッショナル領域をこれまでよりも短期に築いていくことが、大切になっているのではないかと感じています。

 

※担当キュレーター「わんとぴ

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