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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

スマートコミュニティとクラウドビジネスのこれから

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3月2日(水)に「第1回【国際】スマートグリッドEXPO」に参加してきました。今日まで開催しています。

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今回は第1回目で大変興味深いのは、電力業界関係者とIT・通信関係者と参加者層が混在しているという点です。また、展示場には、スマートハウスやスマートメーターから、電気自動車(EV)やスマートコミュニティに関する国内外のプロジェクトなど非常に多岐に渡っていました。

NTT、NEC、富士通、三菱電機、富士通、東芝などの大手ベンダーがITベンダーという立場で参加されており、これからの事業者が、スマートコミュニティなどの社会インフラビジネスに大きく舵を切ってきているというのが印象です。各社の「スマートコミュニティ」などの展示には、ほとんどのケースでクラウドコンピューティングというキーワードも記載されていました。スマートコミュニティの実現にあたっては、電気自動車(EV)、HEMS、BEMS、SEMSなど、社会インフラとなる巨大なエコシステムを形成するには、膨大なデータを蓄積・処理するコミュニティクラウド基盤を構築することが大前提となるでしょう。つまり、スマートコミュニティの実現には、クラウドが切っても切れない関係にあると考えています。

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2011年は、企業におけるクラウドコンピューティングの本格的な普及期と言われていますが、一歩遅れながらも、自治体や医療・教育などの地域や公共分野においてもクラウドの流れが進み、地域から様々なイノベーションが生まれる可能性が考えられます。都市とITが融合する地域のIT化、つまりスマートコミュニティの流れは、少子高齢化で疲弊が進む地域コミュニティを支え、地域に活力をもたらしてくれることが期待されます。

そして、クラウドコンピューティングの位置づけは、プライベートクラウドやパブリッククラウドの枠組みから少し抜け出したコミュニティクラウド、そして、電気や水道やガスと並ぶ生活に欠かせない社会インフラとして認知・評価されていくようになるのかもしれません。

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