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ソーシャルメディア普及期における『ウッフィー(感謝貨幣)』の価値とこれから

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ツイッターが、一般的に認知されるようになり利用者も増えてきました。最近オルタナティブ・ブログで村上氏の『なぜTwitterで何万人にフォローされていても一万人以上フォローしている人は カッコ悪い人なのか?』のブログにもあるようにフォロワー数の価値やそのあり方が議論となっています。

最近ほとんど聞くことはなくなりましたが、約1年前、「ツイッターノミクス」で話題になった『ウッフィー』というキーワードが話題となりました。

『ウッフィー』について、「ツイッターノミクス」を参考にしながら、今一度整理してみいたいと思います。

『ウッフィー』とは、

ウェブの世界では「お金」よりはるかに価値のある「通貨」であり、それは与えることや貢献することによって増え、そして、貯まっていくものである。『ウッフィー』は、ソーシャルメディア上で流通することによって、その価値が高まり、人と人とがつながり、ギフト経済圏が形成される。『ウッフィー』は、信頼、評判、尊敬、影響力、人脈、好意などなの積み重ねから生まれるものであり、競争力の源泉となる。

デジタル技術とソーシャルメディアが発達したことで、従来型の市場経済とは異なる指標をもつギフト経済の誕生によって、両者が猛烈な速度で収斂しようとしている。個人や企業はいかにギフト経済といかに向き合い、活かしていくべきかが、これからの大きなテーマとなる。

昨年、「ソーシャルメディアで「徳を積む」ということ」でご紹介させていただきましたが、ツイッターが世界の中で最も普及している背景には、日本人特有の「徳」が存在しているからと考えています。二宮尊徳の「報徳思想」や横井小楠の「富国有徳」はまさに”徳”と”経済”の融合であり『ウッフィー』の原点と考えることもできるのかもしれません。

『ウッフィー』は一言で表すとすれば、「感謝貨幣」と表現することもできるでしょう。

ソーシャルメディアの普及は、Facebookが日本にも普及しつつあるように、ツイッターのようなオープンな世界から、Facebookのように少しクローズドな世界を求めるようになってきます。Facebookで最も特徴的なのは「いいね」ボタンであり、『ウッフィー』の一部と考えることができるでしょう。全世界共通の「感謝貨幣」の流通が、ソーシャルメディア普及の後押しをしているのかもしれません。

ソーシャルメディアを通じて、自分の実名を出してバックグランドを明かしてつぶやくことで、リアルのつながりも変化が生じてきていることに多くの人々が気づき始めています。これは会社でも、地域社会でも同様です。これからは、特に、地域社会への普及と変化が進んでいくと私自身は考えています。地域社会全体において『ウッフィー=感謝貨幣』がたまれば、地域にもっと元気が生まれるのかもしれません。  

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