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スマートグリッドとクラウドとIPネットワーク

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何人の方がTwitterの中等でとりあげていますが、SmartGridNewsによると、NIST(米国立標準技術研究所、National Institute of Standards and Technology)が「NIST Unveils Initial Smart Grid Interoperability Standards(PDF)」というタイトルでスマートグリッドに関する標準化に関する資料を公開しています。

まだ、私自身もすべて読みきれていませんが、注目しているのは、3.3の「Models for Smart Grid infomation networks」の内容です。SmartgridのFrameworkの図を見てみると、驚くことに各Domainが雲の絵になっています。まるでクラウドを意識しているような図です。

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もう少し詳細な図を見てみると、どうでしょうか。InternetやWide Area Networks等のIP networkに関する情報が掲載されています。

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そして、さらに踏み込むと、Smart Gridのネットワークのhigh-Level Visionとして以下の構成図が掲載されています。Nationwide Networkと表現されているように、相互に接続可能な国家規模のネットワーク設計が重要となります。

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Smart Gridのセキュリティについても触れられています。Smart Gridのセキュリティポリシーから技術まで様々な対策が必要となるでしょう。過去において、公共インフラサイバー攻撃がおき、複数都市で停電という事象があったように、Smart Gridが本格的に普及するにつれてセキュリティの議論が重要となってきます。

3.3.3では「IP-Based Networks」について書かれています。Smart Gridのネットワーク構築によって、重要な要素となることが書かれています。

Smart GridのCommunication Infrastructureのテクノロジーとして以下の項目をあげていますので、そのまま抜き出してみましょう。

Wired Networks – Wavelength Division Multiplexing(WDM) technologies,SONET/SDH fiber links,Passive Optical Networks(PON),and GIgabit Ethernet(GbE,10GbE),power line.

Wireless Networks – IEEE 802.15, IEEE 802.11,IEEE 802.16, 3/4G cellular

驚くことに、IP Networkに関する技術のキーワードが並んでいます。

Smart GridのネットワークがNISTに書かれているように、順調にIP Networkで決定するのかは、定かではありません。ただ、米国がSmart GridをIP Networkで構築し、デファクトスタンダードをつくるあげていくようであれば、日本もその対応策が重要となってくるでしょう。

しならく、Smart Gridがどのようなネットワークで構成されるのか、目が離せません。

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