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スマートグリッドの標準化

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スマートグリッドの標準化動向を見てみると、欧米のほうが進んでいると言われています。では、具体的にはどのような団体などで標準化を進めているのか少し整理をしてみたいと思います。

米国立標準技術研究所(NIST)
スマートメーターや通信システム等関連技術を盛り込んだ報告書を作成。9月に技術標準の枠組み(「標準ロードマップ」と「第一版(Release 1)」が完成。2010年に作成済みの技術標準に基づき、試験・認証を開始。

米電気電子学会(IEEE)
技術標準の策定を、NISTや米国立可能エネルギー研究所(NREL)と連携して実施。スマート・グリッド関連システムの互換性確保を目指す部会「P2030」の初会合を6月に実施。スマート・グリッド関連機器の無線通信方式の標準化を行う部会「TG4g(Task Group 4g)」を設置。

国際電気標準会議(IEC)
技術標準の検討を開始。スマートグリッドフレームワークの作成開始。

米エネルギー省傘下の連邦エネルギー規制委員会(FERC)
「Smart Grid Policy」を発表。スマート・グリッド関連システムや機器において,相互接続可能な標準策定の重要性を打ち出す。

その他、ICT標準化・知財センターが公開しているICT国際化標準化戦略マップ(PDF)では、米国規格協会(ANSI)等でのスマートメータの標準化についても触れられています。また、米グーグルは、米議会で、スマート・グリッドにオープンな標準規格採用の重要性を提言しています。

米国で策定しているスマートグリッドに関連する規格をデファクトスタンダードにしようという動きが進んでおり、日本の太陽光や蓄電池などの技術等がどこまで盛り込んでいけるのか注目されます。

※スマートグリッドは勉強中のため、本内容は参考程度としていただればと思います。               

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