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小中学校の携帯電話持ち込みの原則禁止について

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政府の教育再生懇談会が12月16日に「小中学生の携帯電話利用に関する報告書」の素案を出し、小中学校への持ち込みの原則禁止などを明記しています。学校裏サイトやネットいじめ等による事件が多発していることが背景にあるようです。内閣府などの調査によると、小学校においても既に3割以上の子どもたちが携帯を利用しており、禁止の動きが広がるようになれば、どのように影響が出てくるのか気になるところです。

私自身も数年前に学校を回り、学校の情報モラルについて子どもたちに教えたり、教師向けの資料をつくったりの活動をしたことがありました。当時は、携帯電話の情報モラルについても行われていましたが、インターネット利用にあたって、「フィッシングサイト」や「ウイルス」や「出会い系サイト」等の子どもたちが犯罪に巻き込まれるケースを想定し、注意を促すような話を中心にしていた記憶があります。 

今は、子どもたちが携帯電話を使って自ら情報発信をすることによって、いじめ等により自発を誘発したり、プロフサイトで被害にあったりという事件が後を絶たない状況となっています。

もちろんこれらの事件が起きないことが最優先ですが、子どもたちのITリテラシーの低下が懸念されます。IT企業に勤務し、今も教育とITに関するワーキンググループ等に参加していますが、やはり海外と比べると日本の教育のICT化は遅れているというのが現状です。携帯電話の持ち込みを禁止する場合においては、その分、パソコンを使って、インターネットやデジタル教材のコンテンツの利用に関する教育には力をいれていく必要があるでしょう。携帯電話と比べてパソコンの利用は人目に触れる場合が多いために、抑止機能が働くはずです。もし携帯電話を子どもたちも持たせるとしたら、個人的にはiPhone等のタッチパネル携帯をお勧めしたいと思います。片手で文字を打つよりも、タッチパネルで手で文字を打つことによって、誹謗中傷を書く比率が少なくる可能性はあるのではないかと考えています。 

携帯電話の持ち込みを禁止することによって、子どもたちの何らかのリバンドが想定されます。子どもたちが携帯電話を禁止するタイミングで何か他のことに興味が引かれるような、ICT環境を用意していくことが今後求められていくのではないかと感じています。


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