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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

クラウド普及の課題(9) 導入のタイミング

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企業内の情報システムは5年程度過ぎるとシステムが陳腐化し、更改をするのが一般的です。

システムの構築や更改したばかりの時期にシステムを捨てて、クラウドサービスを利用することは、情報システムへの投資対効果という観点から考えるとあまり適切であるとは言えず、勇気のいるチャレンジとなるでしょう。 

自社の情報システムへの投資の状況をしっかりと見極め、いつの時点で更改し、クラウドへ移行していくのか否か、事前に計画をたてておくことが重要になってくるでしょう。

また、業界の動向もウォッチしておくことが大切になるでしょう。 

クラウドサービスのメリットの一つに共通プラットフォームが用意されている点があります。そのため、業界に同様のサービスの利用が普及すれば、初期コストや運用コストなどが期待できるとともに、同時に企業間の情報共有や取引もスムーズになり、企業間の取引が活性化することが期待されます。経済産業省はSaaS中小基盤事業の展開をしており、国内50万社の導入を来年度までに目指しています。

自社の導入時期を、クラウドの普及のタイミングを見て検討することも必要ですが、業界や取引先等全体がどういう動きになっているか、導入のタイミングは適切であるかというのを十分に把握して対応していくことが重要になってくるでしょう。

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