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放送とソーシャルネットワークの融合

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IPTVやワンセグの登場、そして昨年126日には、総務省は「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」の報告書を発表し、通信と放送の融合が今後進むと見られています。

通信と放送の融合の“通信”はインターネットというインフラのみならず、ソーシャルネットワークの活用も積極的に進むと考えられます。そのいくつかの事例をあげてみましょう。

 
ワンセグとSNSの融合

NEC115日、ワンセグとSNSを融合するシステムを開発し、テレビ広島(TSS)に提供したことを発表しました(NEC報道発表資料)。視聴者がワンセグ対応携帯電話を利用して、番組を見ながらデータ放送内でSNSにログインすることができ、SNSに書き込まれた特定ユーザの日記を、ワンセグのデータ放送内でリアルタイムに閲覧することができます。また、閲覧している日記に対して、視聴者がデータ放送内でダイレクトにコメントを書き込むことができます。

NECは本システムを“ワンセグで映像を楽しみながら、同時にSNSを通じて視聴者参加型番組に参加するといった、ユビキタス時代の新たな映像視聴スタイルを実現する”ものと位置づけています。


ソーシャルテレビの存在

以前、「星野Jのような感動をソーシャルテレビで共有できるといい!!」や「ソーシャル・ユビキタス社会になれば世の中楽しい!?」等でご紹介させていただきましたが、ソーシャルテレビの実験も始まっています。リモコン操作をセンシングして、テレビ番組の視聴情報を取得して、他ユーザと今どんなテレビを見ているか等のプレゼンス情報をパソコンや携帯電話でリアルタイムに共有することができます。

 
そしてテレビでYouTubeを見る

そして、「松下のYouTube対応TVで進む放送・通信の融合、そして放送メディアとCGMの歩み寄り」でも書かせていただきましがが、松下がYouTube対応の薄型テレビを販売をします。今までの放送番組だけでなく、テレビでYouTubeの動画が見れるということは、CGM(Consumer Generated Media)の影響はさらに増していくのはでないかと考えられます。


以上のように、今の時代は単純に通信と放送の融合という概念だけでなく、ソーシャルネットワークの概念がテレビにも押し寄せてきています。今までパソコンや携帯電話にWeb2.0の思想と技術が取り込まれましたが、これからはリビング端末であるテレビにもその流れが進んでいくのではないかと考えています。

 

 

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