学校教育に役立ちそうなWeb2.0の活用
最近小学校でブログやSNS等を活用する動きが出てきています。gooリサーチ(2006.8)の「第4回 小学生のインターネット利用に関する調査」でも小学生が自宅でSNS等を利用する割合が5.9%となっています。今後、学校や自宅でも様々な目的でブログやSNS等の活用が増えてくると予想されます。
ここでいくつかWeb2.0的な学校での活用事例等を紹介したいと思います。
新聞ブログ・プロジェクト
シックス・アパートと中央大学は、2007年3月に企業向けのブログツールをもとに、学級新聞作成ソフト利用し学校新聞を作成する「新聞ブログ・プロジェクト」の共同実験を実施しました。実証の対象となった沖縄の小学校では、実施後の評価は高く、ITを使いながら楽しく学ぶことができ、新聞の存在や文章作成への意識も高まったとのことです。
教育版Web2.0
サンマイクロシステムズのマクネリー・サン会長が「教育版Web2.0」をとりあげており、ポイントは、無償公開するオープンソースを使い、ネット上で算数のドリルや英語の文法等幼稚園から高校生までカリキュラムに応じたデータを提供し、登録すれば無料で使える環境を目指しているようです。
学校版SNS
最近小学校でもSNSを利用している事例が増えてきています。西多賀小学校SNSのサンプルページを見てみると、保護者間での井戸端会議や学校情報の交換等をしているイメージがわかります。数年前から学校では、不審者情報の共有や緊急連絡のために学校から保護者の携帯電話にメールを一斉配信する学校連絡網システムの導入が進みつつありますが、今後はインタラクティブ性のある学校版SNSの利用が次第に増えてくるかもしれません。
Web2.0の特徴の一つは、わかりやすいインターフェースを提供している点があります。学校では学校のIT教育にあたって様々な取り組みをしており、Web2.0も今後の有効なツールの一つになると考えています。