UberのカラニックCEOはなんであんなに戦闘的なんだろうか
と思ってネットをうろうろしていたら、re/codeのカーラ・スウィッシャー女史がヴァニティ・フェアに書いた長文解説に行き当たりました。ヴァニティ・フェア?と思いましたが、カーラさん、「シリコンバレーからの手紙」シリーズとして毎月書いておられるようです。
Uberは、タクシー業界や後発のLyftとの激しい喧嘩で有名ですが、今度は批判的なジャーナリストを幹部がプライベートな席で脅す発言をしたことがメディアにもれてさわぎになっています。ことあるごとに"目的のためなら手段を選ばない"感があふれていて、実は私は敬遠しています。
あんまり戦闘的なので、養子に出されて愛が信じられなくなったとか、貧乏で苦労したとか、大成したCEOにときどきある話なのかと思ったのですが、特にそういうことはないようです。
カーラさんの記事は、トラビス・カラニックCEOのUber立ち上げから夏くらいまでの話をまとめています(今回のさわぎが勃発する前に書かれたものだと思います)。生い立ちについてはほとんど触れられていませんが、ごく普通のサンフランシスコの家庭に生まれ、大学(UCLA)からドロップアウトして起業の道に入ったことが分かりました。
強いて言えば、Uberを立ち上げる前の2つの起業は失敗したので、もう絶対失敗したくないと思っていること、会社をすごく大事に思っていることが要因かもしれません。
「会社をGoogleみたいな大きい企業に売却するつもりはないんですか?」と尋ねられたカラニック氏は純粋にショックを受けたように「それって、妻をとても愛している人に"で、次の奥さんはどんな人にするんだい?"ときくようなものだ」と答えたそうな。
目的を持つのは素敵なことですが、やっぱり手段はある程度選んだ方がいいというか、Don't be evilというのは大事だと思うなぁ。
(この投稿は一度11月22日に掲載したのですが、プラットフォーム移行のはざまで消えちゃったので再掲載しました。)