Office for iPadでWord文書を編集してみた
Microsoft、ありがとう~。
Dropboxのファイル編集ができるようになったのにも驚きましたが、今日また、ナデラさんが驚かしてくれました。「Office for iPad」と「Office for iPhone」でOffice文書が編集できるようになったんです(Android版は来年だそうです)。
「Office Mobile」というよくわからないアプリがなくなって、「Office for iPhone」と「Office for Android」になるのも記事を書く身としては助かるし。
そんなに大盤振る舞いしてMicrosoftはどうやって儲けるのか、と心配する人もいますが、デスクトップ版(PCとMacのOffice)が無料になることは多分なく、無料のモバイルOfficeを使うにはデスクトップ版かOffice 365はお金を出してゲットしなくちゃいけないので、大丈夫でしょう。企業向けはまた別の話だし。
ユーザーが求めるものを上手に与えることが、最終的に企業にとっての収益につながるというのは当たり前の話ですが、なかなかできることじゃないでしょう。特にビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどの創業者は頭では分かっていてもやりたくないことだったのでは。
ちょっと流れは違うかもしれませんが、Appleのティム・クックCEOのIBMとの提携やMicrosoftのナデラCEOの一連の「モバイル第一、クラウド第一」路線は後継者ならではの柔軟性だと思います。
それに、ちゃんとOffice 365への道筋は残してあります。例えばExcelのグラフのカスタマイズ機能などは「Premium」となっていて、使おうとするとOffice 365への“変更”を促されます。
これまでOutlookアカウントを作っていなかった人でも「編集までできるなら」と新たにモバイルOfficeをインストールすれば、その分だけ収集するユーザーデータが増えるというメリットもあります。
私もさっそくWord for iPadをiPadにダウンロードして使ってみました。
ダウンロードにかなーり時間がかかりましたが、忘れた頃にWordのアイコンが表示されてました。タップするとMicrosoftアカウント(MSNでもoutlook.comでもMicrosoft系ならOK)を入力する画面になり、準備完了画面でも「プレミアムに変更」の選択肢が出ます。
「無料で作成および編集する」を選べばファイル選択画面になり、OneDrive上のファイルを選ぶか、新規ファイルを作成して編集できます。OneDriveのファイルを選ぶとダウンロードするようです。編集を完了すると、特にアップロードする感じもないまま、別の端末で確認したら編集が反映されてました。
Android端末のスクリーンショットとか写真のやりとりはGoogleドライブで、Office文書の扱いはOneDriveかDropboxで、という使い分けになりそうです。