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SnapchatのシュピーゲルCEOはザックを上回る不遜キャラっぽい

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いつぞやFacebookがSnapchatのパクリアプリ「Poke」を発表したときにSnapchatがAppleのジョブズ氏を真似てようこそFacebookと言った話をご紹介しましたが、どうやらSnapchatのエヴァン・シュピーゲルCEO(弱冠23歳)はなかなかの不遜キャラのようです。

ちょうど年末年始にあたったことや日本のユーザーはまだ少なそうだということもあり、Snapchatの脆弱性問題については記事にしないまま収束してしまったんですが、客観的にみて明らかにSnapchatに非があるにもかかわらずシュピーゲルCEOが一切謝罪しなかったことが注目されました。

Forbes

そんななか、ForbesにシュピーゲルCEOと共同創業者のボビー・マーフィーCTOへのインタビューに基づく舞台裏紹介記事が。 Snapchatのアイデアのきっかけを作った共同創業者を排除したりして、どこかと同じようなストーリーはこれまたFacebookやTwitterのように映画化やドラマ化されそうな感じです。

シュピーゲルくんは、裕福な弁護士夫妻(ああ、だから謝罪しないのかも)の一人っ子として大事に育てられた頭脳明晰な青年。ザッカーバーグの母校(中退)でもあるスタンフォード大学で知り合った仲間とSnapchatを立ち上げました(その後卒業直前に、Snapchatの成功を確信して中退)。

ピーター・ウェンデル教授のMBAクラスを一般学生のくせに受講しているときにIntuitの創業者、スコット・クックに見出されたという逸材です。頭はとってもいいみたいですが、甘やかされて育ったのやら何やら、両親に高級車をおねだりしたり、両親が離婚したときには高級車を買ってくれないパパじゃなくてママについていったり(後にパパが車をくれたので、今はパパと一緒に住んでます)というエピソードがあります。

ザッカーバーグがSnapchatに脅威を感じて近づいてきたときは、「そっちが会いに来るなら会ってやってもいいよ」とすごい態度でかかったんですが、ザックは昔の自分を思い出したのか素直に会いに行ったそうです(ザックは買収相手を呼びつけて説得したり脅したりすることで有名)。このあたりの話も面白いです。

さてさてSnapchat、今のところ順調にユーザー数を拡大していますが、まだ収益化のめども立っておりません。このままFacebookのように成功するのでしょうか。それとも。

ビジネスとして成功するには、シュピーゲルくんにもザックにとってのシェリル・サンドバーグのような保護者役が必要なのではないかと思ったのでした。

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