なぜみんな「フラットデザイン」に? ジョナサン・アイヴ曰く
Googleのロゴも平らになりました。あんまり変わらないですけど、立体感がなくなってます。
Microsoftも米Yahoo!も、「フラットデザイン」です。 もちろん、Appleが昨日公開した「iOS 7」もですね。
なんでフラットデザインが流行ってるの? という疑問に、Appleのデザイン担当上級副社長、ジョナサン・アイヴとソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギが答えています(USA Todayより)。
アイヴはUSA TodayのインタビューでiOS 7のデザインについて語る中で、「ユーザーはもう、ガラス(のディスプレイ)にタッチすることにすっかり慣れて、物理的なボタンはいらなくなった。だから、リアルな三次元の世界を真似なくてもよくなったのです」と言ってます(ちょっと意訳)。
つまり、昔ジョブズがメモ帳アプリを本物のメモパッドみたいにしたり、アイコンが立体的に見えるようにしていたのは、世の中の人々がまだ二次元世界に馴染んでいなかったからだ、ということです。でももうMacをはじめとするデバイスにみんな慣れてきたころだろう、と。
フェデリギは、これまでオブジェクトにシャドウをつけたりしていたのは、ディスプレイの解像度がもたらす限界をごまかすためだったけれど、Retinaディスプレイと高性能なGPUのおかげで、ごまかす必要がなくなったと説明。 他の企業のフラットデザイン志向も、同じような理由なんじゃないでしょうか。
ところでこのUSA Todayのインタビュー、アイヴとフェデリギのいいコンビっぷりやアイヴの人柄が垣間見えていい感じです。
最後にデジタル関連以外のデザインをするとしたら何をデザインしたいか尋ねられたアイヴは、「カップ」と答えてます。「え? カップ? 取っ手がついてるものですか、それともついてないもの?」と問い返すインタビュアーに、アイヴはにっこりして「どっちがいいかな?(That's for me to know)」と言ったそうな。