Facebookがみんなに好かれるいい人をデベロッパーリレーション担当者として採用
かつて、App Centerと競合するサービスをリリースしたらFacebookに脅されたとしてダルトン・コールドウェルさんがマーク・ザッカーバーグCEO宛の公開書簡を発表したことがありました。こういうのは非常にまずいです。
最近にも、幾つかのサードパーティー製アプリが、納得できるような説明なしにFacebookへのアクセスを遮断されたとしており、不満が広まっています(Wall Street Journalより)。
サードパーティーに支えられて大きくなったソーシャルサービスにとって、サードパーティーがあまり大きくならないように、うまく“エコシステム”内でGive&Takeなバランスをとっていくことはとても大切。接し方を間違えたり、APIの変更の仕方をミスったりすると面倒なことになります。
だから、デベロッパーリレーション(開発者さんとコミュニケーションする部門)はとても大切。
そんなわけで、Facebookはコミュニティーのみんなから愛されている開発者で起業家のデビッド・ウィークリーさんをデベロッパーリレーション担当として採用しました(Business Insiderより)。本人がうれしそうにツイートしています。
Woot! We (@gastonlabs / @ohanagram) just agreed to join Facebook. :) I'll be joining the Developer Relations team, starting Monday.
— David E. Weeklyさん (@dweekly) 2013年3月22日
オフィスに出るのは月曜日からのはずなのに、LinkedInのプロフィールは既にFacebookになってます。
ウィークリーさん、過去に複数の機関から“最高のメンター”とか“最も協力的なメンター”とか“最も影響力のあるエンジェル投資家”とか、もう、すっごい良い人っぽい称号を与えられてます。
ツイートからもお人柄がしのばれます。Facebook入社おめでとー、というお祝いツイートに1件ずつていねいに答えてますよ。
こういう人が真心込めて接してくれたら、開発者もFacebookにいろいろ協力したくなっちゃうかも。
ああでも、ひとごとながらウィクリーさんが疲労困憊してしまうんじゃないかと今から心配。Facebookの利益を第一に考えたら、恐らくサードパーティーアプリにとって不利なことをこれからもいろいろ伝えていかなくちゃならないでしょうから。無理しないでね、と勝手に応援します。