iPhoneのナンパアプリ「Girls Around Me」(エイプリルフールネタじゃないです)
iPhoneのナンパアプリ「Girls Around Me」。Cult of Macが取り上げてネットが騒然となり、今はApp Storeから消えていますが、これは無自覚に個人情報をさらしている人への警告になりそうです。
アプリ名から想像できるように、ユーザーはこのアプリで自分の近くにいる女の子を見つけることができます。メーカーのサイトには「キミの街をデート天国に変える画期的なアプリだよ」と(男の子を捜すこともできます)。
アプリでは、チェックインしている女の子を地図上で表示し、その子がプロフィールで公開している情報を、写真も含めてすべて見ることができます。気に入った女の子にはアプリから友達申請だってできます(Facebookとfoursquareのアカウントが必要)。
使っているのはFacebookとfoursquareでユーザーが公開している情報。APIで両方のサービスからデータを取り込んでいるだけです。でも、それを性別と位置情報でフィルタリングすればこんなに“実用的”な情報になるんです。
Cult of Macによると、foursquareはポリシー違反だとしてAPIアクセスを遮断し、Facebookは「現在調査中」と言っているそうです。
先日BSニュースで見たんですが、米国版の「振り込め詐欺」はFacebookのプロフィール情報を活用しているそうです。その人の人生が見えるタイムラインをじっくり観察すれば、ひっかけられそうなストーリーをでっちあげるのも難しくないのかも。
そうしたリスクを全部理解した上でならいいんですが、かわいい女性が水着姿の写真をさらしつつ「○○に遊びにきています」などと投稿していたり、やさしそうな老紳士が参加しているボランティア団体やサークル、自宅の住所を公開しているのを見ると心配になります。