ザッカーバーグ、アナリスト向け説明会をすっぽかす
Facebookが3月19日に本社で、IPOの投資家向け説明会(チームを組んで全米を行脚するので「ロードショー」と呼ばれます)に先立つ調査アナリスト向け説明会を開いたんですが、なんと、ザッカーバーグCEOは出席しなかったそうな(WSJより)。
事前にロイターが伝えているように、「新たな情報を開示する予定はなく、事業戦略を説明し、事業の分析方法について質問を受ける」ためのものということで、「僕がいなくてもだいじょぶだよね」ってところなのかもしれませんが、引き受け幹事を務める米国の主立った金融機関の偉いアナリストがずらりと出席したはずのこうしたミーティングにCEOが出ないのはめずらしいことだと思います。
3時間にわたるミーティングはシェリル・サンドバーグCOOとデビッド・エバースマンCFOがそつなく進めたようで、なんでCEOが不在なのかと尋ねられたエバースマンは「ザッカーバーグ氏はアナリストミーティングよりもサービスの開発に自分の時間を投じることを選んだ」と答えたそうです。
さすがにロードショーもすっぽかすということはないでしょうが、ザッカーバーグは“時間の無駄”と感じているかもしれません。映画「ソーシャル・ネットワーク」の訴訟の話し合いの場面で、退屈そうに落書きしているザックの図が浮かんでしまいました。
Facebookはあまりに巨大になってしまったのでIPOせざるを得ない状況ではありますが、ザック本人は多分、したくないんじゃないかなぁ。過半の株式を持っているとはいっても、これまでのように自由にできなくなるのは目に見えているし。「金もうけのためのサービスではなく、サービスのための金もうけ」というのは、本音だと思います。