今日のDoodle(Google検索のロゴが記念日とかに変わるやつ)はDoodleコンテストのグランプリ作品です。今となってはロゴが読めないほどデフォルメされていても誰も驚かなくなっているDoodleですが、企業のロゴをいぢるなんて、マーケティングの基本からしたらとんでもないことです。
某洋酒メーカーではかつて、広告写真でボトルを横置きにしたらば(ロゴも横置きになる)オーナーがものすごく怒ったという逸話があるくらい。Doodleでは、そんな大事なものを自ら崩すわけです。
1998年の感謝祭(11月の第4木曜日)に七面鳥のクリップアートをロゴにくっつけたのが最初のDoodleだそうです。おとなしいもんですね。発案者は共同創業者のサーゲイ・ブリン。

その後Googleが大きくなってきて、“ちゃんとした”マーケティング専門家を採用しました。この人、ダグ・エドワードは「もっとしょっちゅうやりたい」とリクエストしたブリンに対し、「企業のロゴというものはだね」と説明して却下したんですが、ブリンは納得せずにエドワードの部下に直接お願いしてDoodleを勝手にスタートしました。
スタートしてすぐに社内でも楽しみにする人が増えて、「明日は大統領選だけど、どんなDoodleにするの?」などときかれてダグのチームが慌てて準備するということもあったそうな。
今では世界中で表示されるDoodleなので、クリスマスに雪だらけにするとオーストラリアの人たちから「こっちは夏なんだからこれはやめちくり」と言われたり、米国の愛国者から「なんで中国の正月を祝うのに退役軍人の日には何もせんのじゃ」としかられたりと苦労も多いようです。
新興企業は軌道に乗ってオトナが介入するとどんどんつまらなく(=まともに)なるのが普通ですが、ブリンのやんちゃぶりが続けばGoogleのスピリットは(ほそぼそとでも)続くかも。彼が共同CEOとかにならずに特に肩書きなしで新プロジェクトを担当しているのはGoogleにとっていいことだなぁと思います。
(このエピソードは、ダグ・エドワード著「I'm Feeling Lucky: The Confessions of Google Employee Number 59」から紹介しました。今読んでるんですけど、初期のGoogleの様子が分かって面白いです。)
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