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海外記事、ブログ、記事にならない情報について、ITmedia エンタープライズ海外記事担当から一言

HPが1年でCEOをクビにすることより、なぜ彼を指名したかの方が謎、だそうです

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まだ決まったわけではないですが、HPがレオ・アポテカーCEOをクビにするようです

マーク・ハード前CEOがスキャンダルやらなにやらで辞めさせられた後を継いだアポテカー氏ですが、(彼だけの責任ではないにせよ)迷走気味の経営で評判が悪かった。

アポテカー氏がCEOに就任したとき、OracleのエリソンCEOは「開いた口がふさがらない」と吐き捨ててますが、いつものSAPの悪口の中でもかなり正しい発言だったのかもしれません(アポテカー氏は元SAPのCEO)。

で、今日のタイトルは、New York Timesの記事の出だしです。この記事によると、アポテカーをCEOに指名した当時のHPの取締役会は最低の状態だったとか。なんと、指名する前に誰もアポテカーと面接していないんだって。12人もいるのに、誰も。取締役会内の権力争いで手一杯だったそうです。なんだそりゃぁ。

その後、今年の1月に取締役会は再編され、今回暫定CEO候補に名前が挙がっているメグ・ホイットマンさんもこのときに取締役になりました。今のままHPがエンタープライズにシフトしていくとすると、ホイットマンさんはちょっと畑違いな感じなので“暫定”CEOなんでしょうけども、ブランドイメージ急落中のHPにとってはいい選択かもしれません。

昔、「HPウェイ」を読んでわくわくしたので、今のHPの状態は悲しいです。ヒューレットさんとパッカードさんも草葉の陰で泣いていることでしょう。

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