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「Kindleはお風呂読書に最適」――NYTのベゾスCEOインタビュー

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 英Timesに「Amazonがリアル店舗を計画中」という記事が出ていたのでその話をしようと思ったら、どうもガセかもしれない感じ(広報担当者がはっきり否定した)なので、代わりにNew York Timesに載っていたベゾスCEOのインタビューの話を。

 「Nookについてどう思うか」という直球の質問を「競合についてはコメントしないことにしてるんで」とかわされたインタビュアーのデボラ・ソロモンさんが「B&NはNookのKindleにはない特徴としてNookユーザー同士でコンテンツの“貸し出し”ができる点を自慢してますね」と振ると「1つのコンテンツにつき1回だけ、1人にしか貸せないという制限付きですよね」としっかり欠点を指摘しました(それでも全然貸し借りができないよりずっといいと思いますけど)。

 なごやかな話題としては、お風呂でのKindle読書について語っており、ベゾスは1ガロン用(26.8×27.3センチのやつ)ジップロックを愛用しているそうです。「紙の本だとジップロックに入れたらページがめくれないでしょ?」とちょっと自慢げ。

 このインタビューで初めて知ったのですが、Amazonは小さい出版社や自費出版したい個人がKindle用書籍を売るためのセルフサービス「Digital Text Platform(DTP !)」を提供しています。大まかに言うと、コンテンツのテキストをDTPにアップロードするとKindle用にフォーマットしてくれて、自分で設定した価格でKindleストアでAmazonがコンテンツを販売してくれるというものです。出版社側の儲けは売り上げの35%。デボラさんが「Amazonの取り分が多すぎるんでは?」と聞くと、「あなたも作家でしょう? あなたの印税は35%なんですか?」と切り返しました(売れっ子は別として、印税の相場はだいたい10%)。

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