「なぜ日本人はiPhoneが嫌いか」騒動
2月27日の朝、Wiredに「Why the Japanese Hate the iPhone」というタイトルのブログをみつけたときは、「えーそれは変じゃないか?」と思いつつ予約の時間に遅れそうだったの後で読むことにして病院へ。で、その後AppleInsiderの「Japanese "hate" for iPhone all a big mistake」を読んで大騒ぎになっていることを知りました。
Wiredの記事は、筆者のブライアン・チェン氏が、ソフトバンクが2年契約でiPhone 3G 8Gバイト版を実質0円にしたという話を、iPhoneが売れてないからだ、と解釈したところから始まったようです。
この記事の中でチェン氏は日本人のコメントとして日本のMac、iPhoneの第一人者である(と言っていいですよね)林信行さんと、News2uのCFOの平田大治さんの、2008年6月のWiredの記事でのインタビューの回答を流用しています。それが記事掲載当初は「日本人はiPhoneが嫌い」というテーマの裏づけにしたいあまりなのか、かなり歪曲した表現に変わっていたのでした(平田さんのブログとAppleInsiderに掲載当時の原文が転載されています)。
平田さんも林さんも、ご自分のブログ(英語)で事のいきさつを紹介しています。おふたりとも感情的にならず、冷静に分かりやすく説明しているのがすっごくかっこいいです。その結果、現在の問題のブログはちょっとぎくしゃくしたものに書き直されました。
と、ここまで書いて気づけば、林さんの日本語のブログにちゃんと事の顛末が分かりやすくまとまっていました。こちらを読んでいただくのが一番早いかと。また、林さんの英文ブログでの日本のiPhoneが売れていないと言われてしまう理由の説明も分かりやすいです(チェン氏は事前に林さんにメールでコメントを求めていたのですが、この冷静な分析のお返事を待たずに記事を書いてしまったのでした)。
林さんが問題のブログに気づいたのがTwitter経由だったことも含め、Twitterと個人ブログの威力を改めて認識した澤でした。
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