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アイカーン氏がYahoo!にご立腹

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 米Yahoo!がMicrosoftの買収阻止のため導入した(と言われている)従業員退職制度が明らかになり、物言う株主カール・アイカーン氏はいたくご立腹のようです。この退職制度、1万4000人のフルタイム社員が対象で、MicrosoftがYahoo!を買収してから2年以内に退職した場合にかなりの額の退職金がもらえるというもの。

 アイカーン氏はこれについて公開書簡で「これまでわたしは世間知らずにも、自爆型最終兵器はジェームズ・ボンドの映画にしか出てこない架空のものだと思っていた」「Microsoftやほかの企業が、ここまでやるような企業を信じて交渉するのは極めて難しいだろう」「Yahoo!は先月『Microsoftへの売却交渉に前向きで、Microsoftが撤退した理由が理解できない』と言っていたが、これは株主への侮辱」と厳しく批判。Microsoftへの身売りを推しています。

 一方Yahoo!はプレスリリースで反論。アイカーン氏は事実を操作しており、誤りのある株主訴訟の訴状をよりどころにしていると主張しています。

 Yahoo!の株主総会は8月1日。一荒れしそうな感じですね。

 以上、広瀬でした。

関連リンク
[WSJ] Yahoo!のMS対抗策、株主訴訟で明らかに
特集:Microsoft、Yahoo!買収に乗り出す

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