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ブダペスト滞在記ビジネス以外編

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今回、ハンガリーの作曲家バルトークの「中国の不思議な役人」と、フィンランドの国民的作曲家シベリウスの「エンサガ」を演奏し、偶然にもその直後にハンガリーのブダペストへ出張、帰りにはトランジットでフィンランドのヘルシンキ空港へ寄るという機会を得た。音楽を始めるきっかけがバルトークだった自分にとっては、このブダペスト出張はご褒美のようなものだ。仕事はもちろんではあるが、そのあとの観光もかなり偏りがあるものの存分に楽しむことにした。

ちなみにハンガリーには、共産圏時代に2ヶ月ほど滞在し、その後西側の一員になってから一度訪れている。

ブダベストへ

さて、今回のルートだが、乗り継ぎ時間の都合で、行きはロンドン・ヒースロー空港経由となった。若干の遅延もあり、ブダペストに着いたのは夜の11時近く。リスト・フェレンツ国際空港の第2ターミナルは、昔のフェリヘジ空港とは比較にならないぐらいきれいで、西側諸国の一員という感じだ。

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こちらは出国時に撮影した第2ターミナルのロビー

入国カウンターで、UK在住のマーケティングディレクターJasonに会った。同じフライトだったとのこと。一緒に荷物をピックアップし、タクシーでホテルへと向かう。ハンガリーの物価は、現在ではそれほど安くはない。30分ぐらい飛ばして(本当に飛ばしていた!)7000フォリントほど。およそ3000円だ。途中、ショッピングモールやバーガーキングなどがあり、西側なんだなぁ、という実感がわく。しかし、共産圏時代に建てられたであろう建物も多く残り、それがかえって西側資本の進出を印象付ける。

ブダペストの中心部へは、空港からの一直線の道路を通ってカールヴィン・テア(「テア」は広場という意)で左折、深緑の美しい自由橋近くでドナウ川に沿って鎖橋あたりまで進んだ。ホテルからは、鎖橋、そしてブダ城やマーチャーシュ教会がよく見える。ライトアップがすばらしい。

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ホテルの正面に2番のトラムが走る。後方の橋が鎖橋。背後にライトアップされているのがマーチャーシュ教会

ブダペストの交通機関

翌日は、午後からミーティング。その前に、同行した日本人スタッフと軽く市内観光をしてみることにした。ホテルから徒歩でヴォルシュマルティ・テアへ。ここは、世界で3番目に古く世界遺産にも登録されている地下鉄1号線の終着駅でもある。

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1号線のホームは階段を降りてすぐ。19世紀に作られたので当然開削工法だ

ブダペストの地下鉄には改札はなく、駅入口にあるセルフの入鋏機で切符に刻印する。ごまかして乗車していると、検札員がやってきて高い罰金を取られるのは共産圏時代から変わらない。1号線には切符売り場がない(昔はタバコ屋などで購入することになっていたが)ので、少し街を歩いてみることにした。

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こちらが切符。地下鉄、バス、トラム共通で350Ft。共産圏時代は、地下鉄・トラムが2Ft、バスが3Ftだった

ヴァーツィー・ウッツァ(「ウッツァ」は通りという意)には、おしゃれな店も多い。H&MやZARAもあって、もはや西側と変わらないが、共産圏時代からあったデパートもまだ存在していた。そこかしこにあるマクドナルドであるが、ここには共産圏時代にチーズバーガー(シャユトシュ・ブルゲル)が300円ぐらいした1号店が今も存在する。

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マクドナルド1号店。「チーズバーガーください」は「シャユトシュ・ブルゲル・キーレク・セーペン」

フェレンツィエク・テレで地下鉄3号線に乗車。この3号線の車両は共産圏そのもの。重い鉄のかたまりのようで、ドアもギロチンのようにバシッと閉まる。社内も暗く騒音もでかい。3号線は結構地下深く走っており、そこに至るエスカレータは、上手に乗らないと転んでしまうぐらい速い。ちなみにブダペストの地下鉄は、東京の地下鉄と重ねて覚えると分かりやすい。黄色い1号線は、銀座線。おしゃれな街から美術館や池などがある英雄広場へとつながる。ターミナル駅と駅を結ぶ2号線は、丸の内線。昔は赤かったのだけれど、今は新しい車両が導入され、清潔なオフホワイトになっている。だが、地図上では赤線で示され、社内のシートも赤だったりと、名残がある。

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モダンな2号線。ドナウ川の下を走り、2つのターミナル駅を結ぶ

そして、3号線は、ブダペスト市内両端の郊外を結ぶ、いわば東西線だ。色も青と完璧だ。

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ザ・共産圏のような3号線の車体。ハンガリー語の騒々しい社内アナウンスも心地よい

この3本の地下鉄は共産圏時代からあったものだが、その後新しい地下鉄の建設が続いており、現在4号線がケレティ・パヤウドバル(東駅)から自由橋下を通り、ブダ側の郊外へ伸びている。また、市内には縦横のバスが通り、幹線にはトラムも走る。これらを上手に利用すると、ブダペスト観光は効率よく行える。こんな地図も用意されているので、携帯したい。

昼食も兼ねて世界一美しいマクドナルドへ

さて、次に向かったのは国立歌劇場(オペラ座)。今回はスケジュールが合わなかったけれど、以前訪れたときは、バルトークの「中国の不思議な役人」のパントマイム、オペラ「青髭公の城」、変わりどころでは、ハンガリー語版の「マイスタージンガー」なども観た。側面にはいわゆる桟敷席への入口もある。今は分からないが、共産圏時代は、桟敷席なら30円でオペラを観劇できた。

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国立歌劇場。桟敷席へは右横の扉から入る。要は貴族に会うことなく入場するためだ

さて、昼食はどうする、という話になり、ブダペストに世界で一番きれいなマックがあるので行ってみたいというリクエストに応えることにした。ハンガリーまで来て、マックか、とも思うが、西側世界の進出を舌でも感じることにしよう。

こちらが、そのマクドナルドの外観。ニュガティ・パヤウドバル(西駅)のとなりに位置する。共産圏時代に滞在していたときは、このニュガティの近くだったので、懐かしいエリアだ。

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左奥にマクドナルドのロゴが見える。建物はレンガ造りで伝統的なものだ

中に入るとご覧のとおり。

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正面下にカウンターがある。今ではほぼ英語が使えるのでオーダーにはそれほど苦労しない

味のほうは、残念ながら海外のマックにありがちな、ジューシーさに欠けるものだ。昼食を済まし、トイレに寄り、ホテルへと戻ることにした。ちなみに、ブダペストの公衆トイレはほぼ有料で、マックでもレシートがないとお金を取られる。トイレ計画もしっかり立てておかないと、余計な出費を強いられるわけだ。

限られた時間ではあったが、ブダペストの中心部を効率よくまわった。バルトークに関連する場所には、まだ行ってないが、それは仕事が全部終わってからのお楽しみにしておいた。(続く)

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