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プロコフィエフの超絶2オクターブ飛びは留守電BGMには合わなかった件

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1月の演奏会に向け、年末年始の集中個人練の季節が訪れようとしている。今回は、プロコフィエフとニールセン。いずれも難曲である。

プロコフィエフのバレエ音楽「ロミオとジュリエット」は、TVドラマ「のだめカンタービレ」でシュトレーゼマンのテーマにも使われているなど、なじみのある旋律がある。しかし、この楽曲で特筆すべき個所は、ロミオとジュリエットが絡むシーン。特に音程の飛躍は、効果的に高まる気持ちというか、若気の至りの2人の勝手に盛り上がっちゃった感をよく表わしている。

ということで、まさしくその盛り上がっちゃう箇所(いわゆるバルコニーで「ああロメオ」という有名なシーンですね)を、恒例の留守電BGMとして作成してみた。

Prokofiev

この箇所では、ファーストヴァイオリンがとてつもなく音程を跳躍し、2小節間で最大2オクターブ(何かのカタログのようだが)移動する。しかもその裏で、これまた跳躍した音程の8分音符でセカンドヴァイオリンが狂う。

ここしかないでしょ、ということで作ったのがこちら

とはいえ、実際に留守電ガイドの音声をかぶせてみると、なんとも超高音がうるさい。そもそも、数小節間で一気にフォルティッシモまで持っていくというのは、BGMとしてはあるまじき行為だ。

結果的に、2オクターブの跳躍はさせずに、ややおとなしめのダイナミックスで、あくまでも裏方さんという役割に徹していただくことで、ボツは免れた。

完成版のBGMを入れた留守電は、エンバカデロの代表電話で、本日17時より営業開始する1月6日始業直前まで聞くことができる。

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