「火の鳥」といえば、手塚治虫の巨編、いや、ハリー・ポッターか、さらには、オープンソースデータベースか、といったところを連想するが、クラシック音楽業界では、ストラヴィンスキーの3大バレエ音楽のひとつだ。
明日に控えた新年の演奏会で披露するのは、「火の鳥」の数あるバリエーションのうち、1910年版という、いわゆるオリジナル版だ。通常、オーケストラのみの演奏会では、後に編曲された「組曲」を演奏することが多く、オリジナル版の演奏機会はそれほど多くない。組曲がいいとこ取りのダイジェストなのに対して、オリジナル版はストーリーに忠実で若干冗長であり、しかも、ハープが3台だったり、舞台外で演奏するいわゆるバンダが含まれるなど、編成が巨大であることなどが理由だろう。
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現在進行中の最終練習(ゲネプロ)
しかし、オリジナル版には、組曲にないつなぎ部分での泣かせどころなど、地味に感動的な箇所がちりばめられている。後のストラヴィンスキーの音楽に比べると、単純で極めて素材的要素のままの音なのだけれども、いい味を出している。
ちなみに、ヴァイオリンパート的には、じっくり旋律を聴かせるというより、効果音的な響きや、結果的に旋律を作り出すしかけの一部として機能する音を要求される箇所が多いため、バリバリ弾き込む満足度は決して高くない。これは、次の夏の演奏会で予定している、マーラー9番へ持ち越しということか。
#あわてて投稿したら、うっかりミスしてしまいました。修正済みです。
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藤井 等
ボーランドの開発ツール事業分離発表を受け、数年ぶりにマーケティングに復帰し、2009年からは日本法人代表へ。
仕事に関連したソフトウェア開発やマーケティング、ビジネスに関する話題、週末には音楽の話題を。
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