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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

手さげ付きパッケージを経て、エレクトリック化するソフトウェアパッケージ

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その昔、開発ツールといえば、フロッピーディスク1枚に収まっていました。もはやプログラミング界の仙人のようなエンバカデロのエヴァンジェリストDavid Iも、その昔、自らTurbo Pascalの製品ディスクにシール貼りをしていたそうです。

1枚に収まっていたソフトウェアも、やがて2枚、3枚となり、10枚、20枚と尋常じゃない数になってきました。特に開発環境は、Windowsの登場とともに、ツールそのものもライブラリも肥大化して、とても数メガでは収まらなくなっていたのです。当然この頃、関連する技術情報も膨大になり、リファレンスマニュアルなど、本棚を1列占領するぐらいになり、とうとうパッケージに手さげ(!)がつくようになりました。

たしかこの手さげ付きのパッケージ(Borland C++だったと思うのですが)、以前携わった開発で購入した経験があります。

時代はやがてCDに遷移し、再び1枚に収まったのもつかの間、またしてもCDが2枚、3枚と増殖していきます。DVDで再び1枚に戻りましたけど、歴史は繰り返すのでしょうね。

さて、そんな中、ドキュメントに関しては一気にペーパーレス化しています。ペーパーレス化とともに、常にアップデートしつづけるドキュメントに変貌しつつあります。また、こうした大きなファイルをダウンロードする環境も一般化してきました。

そうすると、ツールをあえて物理的なメディアで供給する必要があるのか、ということになり、エレクトリック供給、つまりダウンロード型の販売が増加しています。ツールの購入も、オンラインで、しかもキーが送られてきて、あとは自分でダウンロードして終わり!という時代になってきているのですね。

エンバカデロでも、次のバージョンのDelphi/C++Builderで本格的にこのダウンロード版(USではESDといっています)を導入します。現時点でも、このダウンロード版を対象に、製品を買うと別の製品をもうひとつ無償で入手できる「Buy One, Get One Free」 というGAPのTシャツセールみたいなキャンペーンをグローバルで展開しています。

そうそう、この次期バージョンのDelphi/C++Builder、そろそろ実物をご覧いただけるように準備中です。近いところでは、8月6日に、Delphi/C++Builder次期バージョンプレビュー会というのを企画しています。

話を戻して、ダウンロードによる製品供給は、物理メディアの製造・流通のタイムラグやコストを考えると、売る側、買う側双方の理にかなっているのかなと思います。ただし、ドキュメントに関しては、オンラインが「紙」の機能を完全にカバーしているとはいえません。オンラインが頻繁なアップデート、検索の容易さなどのメリットがあるのに対して、全体像を把握する力は、まだまだ紙の勝ちだと思います。

といっても、なかなか印刷物を作成するコストも現在ばかにならない状況ですから、うまい補完の仕方を考えなければならないですね。

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