今年の夏は暑い。暑い季節に涼しい音楽を聴くと心地よいかというとそうでもなく、暑いときには暑さを満喫して、ラテンのノリのほうがよかったりする。暑いときに「熱い」音楽を聴くのはどうかというと、チャイコフスキーみたいな、ロシア製冷蔵庫と情熱を合わせ持ったような楽曲ならともかく、例えばブラームスのような重厚で情熱的な音楽は、やっぱ季節的には冬だよね、ということになる。
さて、そのブラームスである。4曲ある交響曲の中で、暑いさかりに聴くのはどれ?と尋ねられたら、おそらく「2番」と答えるであろう。響きの明るさと厚塗りでないオーケストレーションが、心地よい。もちろん終楽章は、激しく情熱的なのだが、その前の3楽章などは、軽やかなチェロのピッチカートに木管が響き、涼しげだ。
今回、夏季休業用の留守電BGMに、この3楽章を採用してみた(MIDIはこちら)。
実際のオーケストレーションとは違い、チェレスタによってオルゴール風にしてある。テンポも遅めだ。このBGMの入った留守電は、エンバカデロオフィスが夏季休業に入る期間(8月12日の終業後から翌週の月曜始業前まで)限定で聴くことができる。
ちなみに、オーケストラで演奏する側からすると、1~3楽章まで静かに終わるものの、続く終楽章のソット・ヴォーチェの序奏を経て全開になる。準備運動で新陳代謝がよくなったところに激しい運動を開始するので、猛烈に発汗する。しかも、最後30小節ぐらい、弦楽器はひたすら単純な上下運動を繰り返すフォルティッシモの刻みとなり、もう止まらない。視覚的にはかなり暑苦しい部類に入る。
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藤井 等
ボーランドの開発ツール事業分離発表を受け、数年ぶりにマーケティングに復帰し、2009年からは日本法人代表へ。
仕事に関連したソフトウェア開発やマーケティング、ビジネスに関する話題、週末には音楽の話題を。
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