仕事まわりがあわただしくなっているものの、演奏会は待ったなしでやってくる。海外出張やら、前職では長期の地方出張などがありながら、15年ぐらい欠席することなく演奏会に出ているのだから奇跡だ。
たとえ仕事が忙しくても、頭の中が自由な時間はあり、表現に難儀するクセのあるフレーズや、複雑なリズムパターンなど、弾かずに整理しておくことはできる。今回の演目、リヒャルト・シュトラウスの「死と変容」も、そんなパターンの連続である。
冒頭の鼓動のリズム(譜例1)はもちろん、随所に登場する三連符による「ひねり」は、漫然と弾いていたのでは雰囲気が出ない。
譜例1:
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中間部の情熱的かつ熱狂的な箇所は、この連続。朗々と歌っていると思ったら、直後に「こぶし」をきかせ、裏方にまわって、また表で朗々と…(譜例2)。
譜例2:
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「死と変容」は、守りでは決して演奏できない曲目の典型。攻めに出るには、陣形を理解していること。楽器を持たない空いた時間のシミュレーションが欠かせない。
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藤井 等
ボーランドの開発ツール事業分離発表を受け、数年ぶりにマーケティングに復帰し、2009年からは日本法人代表へ。
仕事に関連したソフトウェア開発やマーケティング、ビジネスに関する話題、週末には音楽の話題を。
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