今日はアーティキュレーションの話。
音楽ではしばしば対の表現を行う。強弱の対、音色の対、明暗の対などなど。スタッカートとレガートも、その典型的な対だ。レガートは、「論理上」では、音符の音価いっぱいに伸ばして演奏する。つまり、次の音につなげて演奏するのだ。一方、スタッカートは、音価の半分あるいはそれ以下の長さで切る。間に休符が入るようなものだ。
論理上はこうなのだが、実際には、これに強弱も相まって、さまざまな表情がつく。スタッカートの場合、表記法もさまざま。普通のスタッカートは、点(・)だが、くさび(▼)などもあり、どのぐらい短いか、また、短いだけでなくアクセントをつけるか、などが決まる。
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スタッカートと関連する表現のいろいろ
もっとも、音楽の記号はほとんどが絶対的な意味づけを持っているわけではないので、点(・)だと、50%の長さ、くさび(▼)だと、25%の長さで、30%音量増し、というようなデジタルな世界ではない。
また、対の表現という考え方から、レガートに対するスタッカートを際立たせるには、例えばレガートの終わりのスタッカートは、余計に跳ねてみせるとか、非常に主観的ではあるが、若干のスパイスを効かせることで、音楽が生きてくる。
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矢印のところのスタッカートを余計に意識する
この辺を探求していくと、旋律の歌い方がうまくなってくるのだが、こればかりは無意識にできるものではない。楽器を手にする前に、イメージを持つことが、生きたアーティキュレーションを身につけるコツのようだ。
おまけ:
先週に引き続き、バルトークのミクロコスモスより。譜例に使った「スタッカートとレガート」の前半のMIDI。
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藤井 等
ボーランドの開発ツール事業分離発表を受け、数年ぶりにマーケティングに復帰し、2009年からは日本法人代表へ。
仕事に関連したソフトウェア開発やマーケティング、ビジネスに関する話題、週末には音楽の話題を。
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