オルタナティブ・ブログ > Allegro Barbaro >

開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

DevCo改めCodeGearの2006年10大ニュース

»

タイトルほどのことはありませんが、今年のボーランドの開発ツール部門に関連するニュースを10本、BDN改めCDNの日本語記事投稿数の推移とともにまとめてみました。

     ※グラフは、BDNの日本語記事掲載数(修正/アップデート記事掲載を除く)

IDE製品ラインの売却計画を発表
現在の状況の始まりはこの発表でした。ただ、ここに至る経緯があるので、ここで突然状況が一変したとは思っていません。とはいえ、自分自身は、マーケティングからは完全に違う仕事をまかされていましたから、このことがなければ、今の仕事はしていなかったので、個人的には状況が大きく変わったできごとです。また、これにより、非常に長い時間お客様にご心配をおかけした訳ですから、申し訳なく思うとともに、今となれば、正直、もっといい発表の仕方があったろうと思います。
デベロッパーカンファレンス
このような状況下で、やる、やらないでゆれたBorland Developer Conference Tokyo 2006を開催しました。この時点では、マーケティングには関わっていなかったのですが、当時の職務範囲内とやや拡大解釈してサポートユーザー向けレポートというかたちで、イベントレポートを執筆して、発行しています。BDNの日本語記事が、1個だけ投稿されているのは、このカンファレンスに関連した記事を、当時のマーケティングスタッフとDavid Iが掲載したものです。
デベロッパーツールズグループ発足
この時点で、正式にIDE部門(DevCo)のマーケティングを担当することになりました。会社全体としては、既にIDE部門を担当する営業組織や技術部門がありましたので、ここまで何も動いていなかったということではなく、専任のマーケティング組織ができました、ということです。ここから、ボーランド側のマーケティングから独立した活動がスタートします。
第1回デベロッパーキャンプ
DevCoマーケティングの最初の大きなイベントがデベロッパーキャンプでした。舞台裏のはなしは、こちらにも書きましたが、こうしたイベントは、一過性の大きなものではなく、たとえささやかでも、技術情報提供の場としての継続性が重要だと考えました。現在、第3回まで来ています。
BDN日本語版オープン
現在では、CodeGear Developer Networkとなっていますが、開発者コミュニティサイトの日本語版を立ち上げました。これまで、日本語による技術情報提供が決定的に不足していると指摘されて続けていましたので、DevCoマーケティングとしては、これを最重要課題と捉えて、とにかくオープンにこぎつけたという状況です。しかし、こうした情報ポータルは、立ち上がってすぐに活性化するということはなく、情報の蓄積とともにリピーターも増加してきますので、まずは立ち上げて情報を蓄積していくこと、と考えています。日本語記事の投稿数は、このエントリのために集計してみたのですが、あと少しで100になるなら、最初っから「目標100エントリ!」とか言って、がんばればよかったですな。
オルタナティブブロクに参加
自分で⑥と振っといて、あれ、このニュースはなんだっけと考えてしまいました。そうでした、このブログの開設です。開発ツール部門に関しては、2月の時点まで、製品リリース以外、ニュースらしいニュースを提供できていなかったので、大きな変化だと考えています。このブログそのものの位置づけは以前にも書きましたが、公私半分みたいなスタンスですので、私の目から見たDevCo改めCodeGearを含むいろいろな情報、という感覚でご覧ください。
Turboシリーズを発表
厳密にいうと、8月にTurboブランドの復活を発表しているのですが、これも含めちゃうと11個になるので、代表してこちら。久しぶりに記者会見も行い、同時に第2回デベロッパーキャンプも開催しています。この時点で、turboexplorer.comというもうひとつのポータルを立ち上げています。本当は、発表時点でしこみも含めて一斉にどーんと立ち上げたいところですが、リソースが限られているので、具体的にしかけが動き始めたのは11月になってからでした。そのひとつ、初心者向けの記事も好評連載中です。
CodeGear設立を発表
9ヶ月ぶりに、IDE事業部門の分離の方針が確定しました。ようやく、新会社設立に向けて準備します、と説明できるようになりました。まだまだ調整すべき項目が残っていますが、まずは大きな進展です。
JBuilder 2007を発表
CodeGear設立を発表してから初めての製品としてJBuilder 2007を発表しました。この製品は、以前からEclipseベースのJBuilder コードネーム「Peloton」として紹介していたものです。日本語版は、年明けに発表の予定なので、まだ日本語情報は準備中ですが、CDNにちょうど製品の詳細を詳細するビデオが掲載されはじめていますので、紹介しておきます(タイトルと概要だけ、ざっくり日本語にしてあります)。というわけで、Javaがらみも、これから再び注力していきます。
第3回デベロッパーキャンプ
デベロッパーキャンプも3回目。技術セッションをじっくり聞きたいという要望も多かったので、今回は、完全2トラックのテクニカルセッションのみ。資料も3分冊と、かなりのボリュームになりました。現在、いくつかのセッションについては、CDNの技術資料として公開を開始しています。さて、次回ですが、CodeGearのアップデートも含め、もう少しジェネラルな内容も盛り込もうかと思っています。

ということで、2006年は、まさに分岐点となる年でしたが、その中で、少しずつながら基礎を積み上げてこれたのではないかと思います。来年は、これにスピードを加えていきたいと考えています。

Comment(3)