ちょうと大木さんが、「プレゼンテーションで緊張する心理」というエントリを書かれているので、プレゼンの実力はさておき、舞台度胸だけはついてしまったわたくしめからも情報を。
しょっぱなから、習うより慣れろといってしまっては身も蓋もないのですが、やはりいつもと違うことをするから緊張するんだろうと思います。ただ、「何度もこなせば慣れてしまって緊張しなくなるもの」と豪語していたところ、今では堂々としたプレゼンを披露する後輩いわく、「とんでもない。今でもすごく緊張します」
なるほど。慣れて緊張しないというのは、多分に個人的な事情らしい。それでは、もう少し建設的に、緊張を取り除くポイントを考えてみましょう。
- シナリオは準備しておこう
全部のセリフを書いておく必要はありませんが、何からはじめてどう終わるかぐらいはちゃんと決めておくべきです。スライドを準備する場合も、スライドだけ作って安心しないで、そのページで何をしゃべるのかを、簡単にメモっておくといいです。何をしなければならないか分かっていると、すがるものがあって安心するものです。 - 話し始めだけは決めておこう
「ただいまご紹介にあずかっつったりまひた...」なんて、普段使い慣れない言葉を使ってしどろもどろにならないように、話し始めのセリフは決めておきましょう。いきなり自分で地雷を敷設するのは得策ではありません。 - ムリな敬語、丁寧語は不要
普通にしゃべればいいのです。使い慣れない敬語はろれつがまわりませんし、聞いている方も、語尾が長くてたまりません。 - ひととおりリハーサルをしよう
これには2つ目的があります。ひとつは、シナリオがよいかどうかを確認するため。もうひとつは、語り口のイメージを持つため。シナリオがよいかどうかは、スライドをながめているだけでは分からないので、できれば、ひととおりとおしてみることが大事です。フルでとおせなくても、何をどう説明して、どうなる。といったことを第3者にみてもらったほうがよいです。それとは別に、話し方のイメトレ。通勤途中でもトイレでも、どこでもいいから、重要なところの語りをブツクサと練習してみましょう。 - アドリブや過剰サービスは慎もう
ありがちな失敗パターンですが、ちょっと過剰サービスしていつもより多めにデモしたり、思いつきのたとえ話なんかをすると、どつぼにはまります。たくさんいろんなものを見せるより、理解してもらいたいものをシンプルに。いつも練習しているとおりで十分です。
この辺までは普通のポイントですが、個人的には、こういうのもオススメです。
- 話しをするお客さんを決めよう
聞き手にはいろいろな立場、レベルの人がいます。もっとも重要だったり、典型的だろう人に語りかけるつもりで話します。一般セミナーとかイベント会場の場合は? その場合も、「あ、この人」っていう人を決めます。よくうなずいてくれる人に、もっとうなずいてくれるように語れば、その人の共感オーラがまわりに伝播します。 - プレゼンにピークを作ろう
映画とか音楽でいうところのクライマックス。自分でも、「ここが重要!」とがんばりますし、極端なはなし、それ以前がいまいちでも、ここでがんばればOK。アドレナリンも出て、苦手意識を克服する第一歩になります。 - その場にふさわしい役を演じよう
だれも、プレゼンターの全人格を見ているわけではなく、プレゼンを聞いてきるだけです。説明にふさわしい役になりきりましょう。例えば、朴訥としたエンジニアが流暢なスポークスパースンになる必要はありません。朴訥さを売りにして、技術的なポイントだけははずさないようにしっかり説明しましょう。 - 自分の儀式をきめておこう
人と書いて飲んでもいいし、揉み手をして始めてもいいし、とにかく、これで気持ちを切り替える、演じ手になるという儀式を考えておきましょう。
過去の経験からすると、しっかり準備していなかったり、あやういポイントがあると緊張するものです。プレゼンではないですが、長年やってすっかり舞台慣れしているオーケストラでも、自信がないところが近づいてくると緊張してしまいます。そういうところは、やはり、ちゃんと練習しておくしかありません。緊張する要素を排除していく、という準備が重要なのかもしれません。
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藤井 等
ボーランドの開発ツール事業分離発表を受け、数年ぶりにマーケティングに復帰し、2009年からは日本法人代表へ。
仕事に関連したソフトウェア開発やマーケティング、ビジネスに関する話題、週末には音楽の話題を。
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