東大、秋入学に移行検討!
今朝の日経新聞の一面トップの記事。
大学のグローバル化を促進するためには、国際標準である秋入学を導入し、海外大学との留学生の交換を円滑にする必要があるとの判断。日本人学生にとっては半年間の「ギャップイヤー」に社会経験が積める一石二鳥。
ここ数年、私は東大の同窓会の役員会に出席しているのだが、大学のグローバル化はOBからの熱い要望でもある。出席者に留学経験者や海外勤務経験者が多いこともあり、日本の入学時期についてのデメリットについて話されたこともあったが、浜田総長の元、東大も本気で着手していたのだなぁ。
外国人の留学生は2,872人いるそうだが(2010年5月)、全学生の7.6%に過ぎない。これでも一昔前に比べたら格段に増えたのだが、オックスフォード大学が29%、ハーバードが20%などの数字と比べると、見劣りがする。
さて、留学生の交換をさらに促すためには、もうひとつ提言をしたい。
それは英語での授業を増やすこと!
日本語で授業を続ける限り、留学生は日本語を学ばなければならず、そのハードルは高い。
英語で研究が続けられる学科の多い大学院への留学生比率は13.6%だが、基本的に日本語で授業が行われる学部への留学比率は1.7%である。(ちなみに、オックスフォードは学部が11%、大学院は58%、ハーバードは学部が9%、大学院が22%)
私が学生の頃は、英語で授業と言えば、ICUか上智の比文か、という感じだったが、現在は少しずつだが、英語で行う授業を作る大学が増えている。
ところで、少ないと言いながらも、外国からの留学生が3,000人弱いるのに対し、外国へ留学中の東大生はわずか301人!
若者の内向き化が問題視されるが、現状の日本の就職活動のプロセスでは、留学=就職をあきらめること、に近い。
こちらこそ、なんとかしてほしい!グローバル化の問題だけでなく、早期で長期にわたる就職活動が学生生活を明らかに圧迫している!
経団連や同友会が就職活動時期の見直しについて提言していたが、現状から劇的な改善は見られない。4年生の9月から就職活動開始の短期決戦のほうが、企業にも学生にも効率的でよいと思うのだが、どうしてそうならないのでしょうね?企業の本音がマスメディアの情報からだけでは見えづらいが、何が真のボトルネックになっているのだろう?