「ちゃんとやったのにうまくいかない」ということはありえない!
私がよく夫に言われる言葉なのである。
たとえば、お皿を洗ったのにもかかわらず汚れが落ちていなかった時。
「ごめん~!ちゃんと洗っていなかった」と言えばいいのに、「ごめん~!ちゃんと洗ったのに・・・」とつい言ってしまう。
すると関西人の夫はすかさず突っ込んで言葉遊びをする。
「ちゃんとやったのなら、結果はちゃんと出る。ちゃんとやらなかったから、結果が伴わないんだよ」(ちなみに我が家のお皿洗いは普段は夫がやるが、夫のお皿洗いはちゃんとしている)
いやはや、本当にその通り。
「ちゃんと」という日本語は、完成された状態に対して言われる言葉で、やり方を示唆している言葉ではない。as well as it might have beenということなのかな。英語でこの「ちゃんと」にあたる単語ってあるのかなぁ?properlyと言えないことはないのだろうけど、日本人ほど多用しない。
今朝など私は息子に「ちゃんと○○君に"おはよう!"って言ったの?」と小言を言ったが、英語なら、「Did you say "Good morning!" to ○○君?」で十分だ。
このように日本語の「ちゃんと」は英語ではわざわざ言わなくてすむ言葉だろう。なんて曖昧で、日本的な表現なのであろう。
知人が、「「ちゃんと」という表現を使う場合は、責任放棄している場合が多い」とも言っていた。たしかに具体的な手段は示さず、結果だけを問うているという意味では、本質をついている。
結果責任ではなく、プロセス重視により結果を伴わせるためにも、「ちゃんと」という言葉を禁句にしよう。
こう書きながら、ちらかった机の上を見て、「今日こそ、ちゃんと片づけよう・・」と思わずつぶやいた^^; 息子にだっておもちゃをやっぱりちゃんと片付けてほしい。いやはや便利な言葉です。